ドローン海外情報 溝部 公憲

【JDAメールマガジン第031号 2021年2月2日掲載】

ドローン講習会や講演で、無人航空機(以下ドローン)の起源は軍事目的からです、ということをよく話します。

実際今でも軍事産業でのドローンの発展は目覚ましいものがあります。

さて、無人航空機のことを英語では、UAVと言うことはご存知の通りで、unmanned aerial vehicleの略ですね。無人戦闘機のことは、UCAVと言って、unmanned combat air vehicleの略になります。戦闘機だけにcombatという言葉が加わっています。

このUCAVは、航空機と戦うための低コストの代替手段と見なされており、有人航空機から配備されたミサイルや空爆よりも巻き添え被害が少なくなります。

また動きの速い歩兵を標的にするのに非常に効果的であり、発射されたミサイルをリアルタイムで迂回させて、意図的に標的を逃す警告ショットを発射することもできます。

さながら戦闘ゲームや映画のようですね。

今後も世界的にみて、この無人戦闘航空機はUAV市場を支配すると予想されます。

過去米陸軍などの主要なオペレーターが、色々な問題に対し効率化を図るため、ロボットプロセスを最適化(つまり自動化)しようとしており、中高度での長時間耐久性UAVの採用率が大幅に増加しているようです。

実際需要の増加に対応するために、あちこちでさまざまな新しい契約が交わされています。

中国、インド、イランなどの新興軍事大国は、空中戦線で打ち負かされる脅威に対抗するために、UAVの兵器をアップグレードしています。

また市場の高い成長の可能性を捉えるために、主要な市場プレーヤーによる共同作業が進行中です。

いつの時代も、軍事目的の技術開発は進歩が早いという事実は変わりません。

時々この分野の情報をリサーチしておくと、民間レベルで応用ができるアイデアが発見できると思います。

といっても、極秘事項は表には出てきませんが・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA