ドローンの安全管理 野崎 豊文

【JDAメールマガジン第044号 2021年5月18日掲載】

皆様、こんにちは!JDA九州/沖縄ブロック長のHustler(ハスラー)です。

今回より「ドローンの安全」を考える上で「人間の行動特性・要素」となる「ヒューマンファクター」について書いて行きたいと思います。

まず、「ヒューマンファクター」とは、人間や組織・機械・設備等で構成されるシステムが、安全かつ経済的に動作・運用できるために考慮しなければならない人間側の要因のこととなります。一言でいえばドローンの事故要因としても一番多い「人的要因」のことです。また、この「ヒューマンファクター」のうち、特に意図しない行動の結果、異常な状態、事故、災害につながった要因のことを「ヒューマンエラー」といいます。

では、「ヒューマンファクター」は具体的にどのような要因・要素があるかと言いますと、「錯覚(錯視)」・「不注意」・「近道行為」・「省略行為」の4つが代表的なものとして挙げられます。

●「錯覚(錯視)」

錯覚(錯視)とは、目の前の状況を見誤ることですが、そもそもの認識を誤ることによって、その後の行為が状況に合わないものとなります。ヒューマンエラーの中でも非常に多いパターンの特性になります。ドローンを飛ばしていても、光の加減やスピード等により、パイロットとドローンとの距離を見誤って物件に接触し墜落する等、空撮現場環境によっては錯覚するケースがありますので、物件に近いフライトの場合は特に注意しなければなりませんね。

日本ドローン協会では、安全飛行のために、どのような管理をしたら良いのか、どんな場合に事故が起こってしまうのかを知り、無人航空機業務の安全性を高めるための知識を身につけて頂ける「JDAドローン安全管理者Zoom講習」を開催し大変好評を頂いております。

現在、第10回(7/3土)開催分の受講申し込みを受け付けております。

講習の詳細・申し込みはこちら

それでは皆様、ご安全に!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA