ドローン×農業 日高 雄一郎
【JDAメールマガジン第068号 2021年11月11日掲載】
皆さんこんにちは。
JDAアグリフライヤー 認定教官 のJokerこと日高と申します。
先日の11/2(火)、石川エナジーリサーチさんの新型農用ドローン「アグリフライヤー typeR」の説明および実演会を茨城県常総市で開催いたしました。
私も実際に機体を飛行させ、メーカーさんにもいろいろな質問をぶつけてみましたが、先代機よりもグレードアップされていた部分がたくさんありましたね!
バッテリーの容量や農薬の積載量をアップし、マグネシウム合金製の機体はアームを短くして取り回しが楽になりましたね。
先代機よりと比較すると特に「高さ」の安定感が増したなと感じました。
JDAでも新型機を使ったデモや講習を受け付けています。
11/25には埼玉県上里町でデモ飛行、興味のある方はぜひJDA本部までぜひお問い合わせくださいね!
今日は今夏に常総市で行った農薬散布のいわゆる「結果」について皆様にご報告です。
水田の近くには当然のことながら水路がありますが、地元の小学生がそこで生育している生き物の生態調査を行っているそうです。
その水路に「今年は例年よりもたくさんの生き物が泳いでいた」と役所の担当者さんに連絡があったとのことです。
これは、本来散布すべきエリア外に農薬を散布してしまう「ドリフト」が少なかったことを示す貴重な情報です。
例年はヘリによる散布でしたから、広範囲に農薬が散布されてしまって水路の生態系にも影響があったのかもしれません。
もうひとつ、散布エリアの害虫発生状況についても問題はなかったとのことでした。
水稲の生育状況に合わせたきめ細かな散布戦略は功を奏したということですね。
昨年のヘリ散布では、雨天決行して大変な状況に陥っていたことを事前に伺っていました。
JDA茨城チームの散布の「時間」と「質」、ともににこだわった結果がしっかりと出たことが実証されました。