ドローン海外情報 溝部 公憲

【JDAメールマガジン第78号 2022年02月02日掲載】

[ バッテリーの進歩なくして、ドローンの進歩なし ]

ドローンを業務等で使う時にとても重要になるのが、バッテリー。

ドローン本体だけが高性能になっても、バッテリー関連機器(チャージャー等)も同時に進化しないと意味がありません。

では今日は、そのバッテリー業界ってどうなっているのかを見てみましょう。

世界のドローンのバッテリー市場で有名な所は、イギリス、アメリカ、中国、カナダ、韓国、シンガポール、オーストラリアです。

ドローンの「battery bus architecture」の出現により、推進システムが飛躍的に進化しました。

ドローンバッテリーの性能を測定するためには、充電率、エネルギー比、キロワット時あたりのコスト、サイクル寿命などのいくつかのパラメーターがあります。また、評価期間中に世界のUAVバッテリー市場を育成すると考えられる、より高いエネルギー比を備えたバッテリーの開発にも投資が行われています。

例えばアメリカでは、連邦航空局(FAA)などの政府機関が、バッテリー性能の有効性を向上させるための政策に継続的に取り組んでいます。

またあの有名なテスラは、飛行効率と寿命を改善するバッテリー技術にも取り組んでいます。

このような要因は、今後数年間で市場の成長を高めると考えられています。

ドローンの飛行時間は、以前は1本のバッテリーで30分以上は続きませんでした。それがdrone architectureの継続的な開発により、飛行時間はどんどん改善され長くなってきています。

燃料電池技術は、ドローンの動作性能を向上させることが証明されています。

ドローンタイプによって、世界のバッテリー市場は、HALE、MALE、小型、および戦術に分割されています。これらの中で、中高度長時間耐久(MALE)セグメントは広く使用されており、高度3,000〜9,000mでの長時間飛行により、最大の市場シェアを占めています。

電池の種類ごとに、世界のドローン電池市場は、リチウムイオン、燃料電池、ニッケルカドミウム、リチウムポリマーに分類されています。これらの中で、燃料電池セグメントは、燃料電池技術の研究開発活動への補助が増加しているため、世界中で最も高い需要があると考えられています。さらに、燃料電池を動力源とするドローンには、潤滑剤がない、メンテナンスが少ない、飛行時間が長く、最大8時間続くなど、いくつかの利点があります。このような要因がセグメントを推進すると考えられます。

世界の中でも北米地域は、ドローンへの投資の増加により、今後数年間で市場を支配すると考えられています。すでに北米の企業は、軍事や農業などのいくつかのアプリケーションでドローンを利用するために、ドローンへの投資を開始しています。

一方アジア太平洋地域は、韓国、日本、シンガポール、マレーシア、インドネシア、台湾などの経済における国防費の増加と相まって、世界市場で2番目の位置を占めると推定されているようです。

今後のバッテリー市場に乞うご期待です!

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