ドローン海外情報 溝部 公憲

【JDAメールマガジン第086号 2022年04月06日掲載】

[ Drone Warfare ]

連日報道されているロシアによるウクライナ侵攻ですが、アメリカのバイデン大統領は経済制裁はもとより、ウクライナ向けの武器も送っています。

そのパッケージの中には100機のキラードローンも含まれているとのこと。

なんとそれは、‘Kamikaze(神風) drones’と呼ばれるものです。

「Sushi(寿司)」同様、世界に通用する「そのままの日本語」の一つとして有名な言葉の一つですね。

日本人としては非常に複雑な気持ちですが・・・。

飛び出しナイフを武器にしている300バリアントは、小さなターゲットを攻撃するように設計されています。

リュックサックに収まり、重さは2kg強なのでノートパソコンくらいで、航続距離は16kmです。

閉じたときの形は、卒業証書を入れる円筒状のものを一回り大きくした感じです。

もう一つ大きい600バージョンの武器バリアントは、戦車やその他の装甲車両を破壊するように設計されています。重さは54kgをわずかに超え、航続距離は65kmを超えるそうです。

このドローンには、カメラ、ナビゲーションシステム、誘導爆薬が装備されています。

これらの武器は、数マイル離れたターゲットを自動的に攻撃するようにプログラムすることができます。

または、オペレーターが攻撃指示を出すまで、ターゲットの上をうろつくこともできます。

300と600の両方の兵器システムは、目的のターゲットを攻撃した後に破壊されます。

各スイッチブレードは使い捨てで、まさにKamikaze(神風) ドローンです。

現時点でロシアによるウクライナに対する軍事侵攻がまだ続いています。

長引けば長引くほどこのドローンを作っている会社を筆頭に、軍事産業は儲かるわけですが、やはり戦争によってドローン産業が潤うのは喜べないことだと感じます。

なるべく早く終息することを祈るばかりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA