JDAドローンExperiment 飯沼 純一

【JDALINEマガジン 2022年6月22日掲載】

JDA・理事の飯沼純一です。

今回は、公立大学法人、日本の最先端消防器具製造メーカー、元東京消防庁の方、当協会JDAとで進めております「ドローンによる消火放水実証実験とは?」をご紹介したいと思います。

ドローンに消防用ノズルを搭載して、上空から放水し消火活動をしたい!

今から4年前に立ち上がったプロジェクトになります。

最初に周りから言われたのは、放水する時の水圧がドローンでは耐えられないという真っ当な正論でした。

確かに2階建ての住宅火災などを安全地帯から放水し消火する為には、それなりの水圧が必要という事は百も承知です。

そこで注目したのは、消防器具製造メーカーが特許構造で設計製造した、放水時の反動を極力抑えた構造の消火ノズルです!

このノズルを改良して、ドローンに搭載できたら不可能が可能になるかも!

そういう思いで協議し、公立大学の協力のもと、元東京消防庁の方のアドバイスを受け、消防器具製造メーカーさんの全面協力のもと、ドローン用消火ノズルのプロトタイプが完成いたしました!

肝心のドローンの方は、飛行安定させる為にヘキサコプター型を採用、FCは信用あるDJI社製のA3ProとRTK-Bシステムを搭載、供給電圧の安定を考慮しバッテリーは30.000mAhを2本搭載した専用改造の大型ドローンを採用しました。

果たして、本当に上空から高水圧で放水できるのか…?

結果、見事!水圧1.1MPaという高水圧での放水に成功しました!

ホース径は室内消火栓用の25mmを使用しましたが、消火するには十分な水圧と放水量が確保できる事が実証できました。

今日、放火や住宅火災が増えており、日々消防隊の皆様は奮闘されております。

私たちの活動が、奮闘されている消防隊の皆様の少しでも手助けになればと、今後も実証実験を積み重ね必ずドローン消火を実現できるよう頑張っていきたいと思います!!

ご覧頂きましてありがとうございました~(^^♪

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