ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAドローンマガジン 2022年7月25日掲載】
皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。
今回はライセンス講習も始まり、徐々に普及や問い合わせも増えてきた水中ドローンについてのお話しです。
その中でも特に問い合わせの多いメンテナンスについてご紹介します。
Q:CHASINGの水中ドローンを海で使用した際、どのようなメンテナンスを行う必要がありますでしょうか?
A:以下を参考にそれぞれの部位の洗浄をお願いします。
●機体
Ⅰ:自動洗浄モードがある場合
- 機体全体がしっかり入るほどの真水を用意し、機体を真水の中に入れ、1時間程放置します。
- 機体の電源を入れ、アプリ画面より自動洗浄モードを起動します。
※自動洗浄モードは10分間程自動で機体やモーター部に付着した塩や砂などを
排出するモードです。
- 完了したら、タオル等で水を拭き、乾燥させます。
Ⅱ:自動洗浄モードがない場合
- 機体全体がしっかり入るほどの真水用意し、機体を真水の中に入れます。
- 機体の電源を入れ、スラスターのロックを解除し、その状態で1時間程放置します。
- 1時間経過後、電源を切り、そのまま1日真水に入れておきます。
- その後はタオル等で水を拭き、乾燥させます。
※水分が残った状態で保管すると錆や固着の原因となるので、水分は残さないようにしっかり乾燥させて下さい。モーター等の細かい部分はエアダスター等で水分を飛ばすとより効果的です。
※しばらく使用しない場合でも定期的に真水につけて、稼働させて下さい。
経年劣化によるモーター等の固着を防ぐことができます。
●バッテリー
以下を行うことでバッテリーの寿命を伸ばす事が出来ます。
①保管時は残量50〜80%で保管してください。
②25%をきった場合は充電してください。
③使用していなくても3ヶ月事に充放電を行います。