ドローンの安全管理 野崎 豊文

【JDAドローンマガジン 2022年7月31日掲載】

皆様、こんにちは!JDA九州/沖縄ブロック長のHustler(ハスラー)こと野崎です。

今回は、直接「ドローンの」ということではありませんが、夏場の安全管理ということで「熱中症対策」について書いて行きたいと思います。

やはりドローン運用と言えば、屋外での活動が大半ではないかと思いますが、屋内のドローン点検等であったとしましても、熱中症のリスクが無い訳ではありませんし、毎年、多くの方が屋外・屋内問わず熱中症に掛かり、死亡に至るケースも少なくありません。

総務省の発表によりますと、5月から9月まで直近3年間の熱中症救急搬送人員の年平均は、約31,350名にも上っています。また、厚生労働省より公表された「熱中症による死亡者数」によれば、毎年500名から1,200名もの尊い命が熱中症により失われています。

ドローン運用を行なう皆様方も普段以上に熱中症を防ぐ対策を取ることが求められます。

(熱中症対策)

・水分・塩分補給

のどが渇く前にこまめに水分補給する(1日あたり1.2Lが目安)

・涼しい服装にする

・屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合は適宜マスクをはずす

・暑さ指数(WBGT)をチェックして熱中症対策をする

・熱中症対策グッズなどを活用する

・屋内であれば、エアコン等を使用して部屋の温度を調整する

次のような症状があったら熱中症を疑いましょう。

・めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、気分が悪くなる

・頭痛、吐き気、体がだるい、体がぐったりする

・意識障害、けいれん、体が熱い

熱中症が疑われたら

・冷房が効いてる室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難する

・衣服をゆるめて、首の周り、脇の下、足の付け根などを冷やす

・水分、塩分、経口補水液などを補給する

水分・塩分の補給をしても症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。

自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

特に今年は例年に比べて気温も高く、各地で「熱中症過去最多を更新」などというニュースも流れています。

より安全なドローン運用を行なって頂くため、しっかりとした熱中症対策もお願いしたいと思います。

日本ドローン協会では、安全飛行のためにどのような管理をしたら良いのか、どんな場合に事故が起こってしまうのかを知り、無人航空機業務の安全性を高めるための知識を身につけて頂ける「JDAドローン安全管理者Zoom講習」を定期的に開催し、大変好評を頂いております。

講習の詳細・申し込みはこちらからお願いします。

https://alldrones.org/2020/06/06/zoom-safety/

それでは皆様、ご安全に!