航空豆知識とドローン 林 賢太

【JDAドローンマガジン 2022年8月12日掲載】

皆様こんにちは。東京支部のCO-PI(コーパイ)です。今回の航空豆知識とドローンは、『ドローン物流における配送料は何円に設定するのが妥当か?Part 3』というテーマで投稿したいと思います。前々回は航空貨物の売り上げ単価を参考に、前回はトラック輸送を参考にして、「5kgの荷物を10km運ぶ」場合の配送料を考察してみました。今回はバイク便で検証していきます。

首都圏でサービス展開されている「ソクハイ」の料金表をご参照ください。https://www.sokuhai.co.jp/service/quick.html

重量制限20kgまでの荷物を10km運んでもらう場合、料金は4,300円になります。仮に重量課金制にしたとすると、5kgの荷物を10km運ぶ場合は、4分の1の約1,000円になります。ドローン配送もバイク便と同等の、即時集荷、即時配送、最短・最速物流モデルと仮定すると、1配送あたり1,000円~4,3000円は頂ける可能性が見えてきました!!

続いて、医療関連品のチャーター配送も手掛けている「セルート」の料金体系で検証してみたいと思います。https://www.delivalue.com/price.html

単価表が掲載されていないので具体的な住所を入力すると料金が表示されます。試しに距離が10km程度になるように検索してみると、約6,300円となりました。やはり、通常の荷物を運ぶよりも医療関連品を運んでいる方が、単価は高くなっていますね。

 ドローン物流の社会実装は、どこの事業者さんも苦労されていることと思います。バイク便との置き換え、補完という視点で考えると、希望の光が見えてくるような気がしています。このマガジンでの検証が、少しでもお役に立つことが出来ますと幸いです。