ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平

【JDAドローンマガジン 2022年10月16日掲載】

皆さんこんにちは。JDA北海道の札幌よりSHOPこと貫田です。

現在業務で飛行させる際、正確な飛行やマッピング、点検等を行うためには自動飛行が必須となっています。しかし機体やアプリによって設定できる項目などが変わりますので、今回はこの自動飛行の設定に関するお問い合わせをご紹介いたします。

Q:Phantom 4 RTKのミッション自動飛行で、詳細な2Dマップの作成を行いたいため、飛行高度をより低高度の設定を行いたいのですが、飛行高度設定上、「25m」よりも低い高度数値を入力することができません。

より低い10m高度などで飛行することはできないのでしょうか。

A:Phantom 4 RTK用のアプリである[GS RTK]にて、「相対高度」設定という項目があります。

この設定項目を活用することで、飛行高度の調整を図ることができ、この設定項目は機体の離陸地点を基準として撮影範囲となる現場との高度差を変更可能です。

飛行高度を最下限の25m設定を行い、高度10m高度での飛行を行うための設定を行った際の画像をご参考ください。

※実際の飛行高度としては画像の赤枠部内の緑色文字もご確認ください。

※ただし、注意点として、ラップ率などの設定は高度設定の値(今回の場合「25m」)を基本とした設定になるため、設定に注意する必要があります。

※高度を下げるため、起伏の影響を受けやすく、地面に近いため、地面への激突等、周辺環境に注意する必要があります。

[GS RTK]以外のその他の自動飛行アプリでは、最低高度が10m~15m程度が多く、今回のやり方はあくまでそれ以下の高度で行いたい場合の裏技として、どうしても必要という場合に行っていただける方法となっています。 高度を下げる分危険性も増しますので、自己責任で注意して実施してください。