ドローンにおけるESGとSDGs 武岡禄基

【JDAドローンマガジン 2022年11月16日掲載】

まいど!!JDA大阪のRockyです。

現在進んでいるプロジェクトの一つをご紹介させていただきたいと思っていますが、その前に日本のフードロス事情をご存知でしょうか?

日本のフードロスは世界何位か知っていますか?

2022年6月21日の情報では世界14位でした。1位は中国…文化や人口数を考えれば中国が1位っていうのは納得いきますが、日本は非常に高い位置でのランクインだと個人的には思っています。この点を同様に問題視している企業や団体が集まって、フードロスの食品を微生物を使って分解させ、特殊な工程を経て土壌再生を活性化させる、地球に優しい肥料と農薬を生み出す事に成功しました。

近畿圏では、農業用ドローンを用いてプロジェクトに参画し、散布後に土壌の三大栄養素である、窒素、リン酸、カリなどの割合のデータを出してみたところ、土壌内の優良微生物数が活発であると共に、土壌再生には有効だという事が証明されました。誰にも食べられず捨てられてしまう食材達を有効活用し、新しい命を生み出す為のバトンとして循環型SDGsを発足させ活動しているのです。

また、今年は基腐病というサツマイモなど芋類特有の病気が流行したことで、僕の好きな芋焼酎が大ピンチに見舞われています。基腐病になると土壌汚染による被害で年単位での収穫被害を生み出してしまいます。実は、この病気2018年に初めて国内確認されました。本来、豊かな筈の大地の栄養素のバランスが崩れてしまい土が栄養失調になっているのです。このSOSを受けて、このプロジェクトチームでは、土壌洗浄ではなく土壌再生を行うことで基腐病を根絶できると考え、フードロスの食材、微生物の力を借りて再生活動を進めています。

このプロジェクトの要はドローンです。広大な土地への散布には、人の力では人件費や経費、実験費用など莫大にかかってしまいます。ドローンを使うことで散布の効率化につながり負担を軽減する事ができ、こうやって皆様に周知されるまで持続を可能とするためのツールの一つとなります。

本日も読んでいただきましてありがとうございました。