映像制作とドローン 久保 みゆき

【JDAドローンマガジン 2022年12月2日掲載】

皆様、こんばんは!
兵庫県より、Stealth&Dolphinです。

ドローンといえば「空撮」ですよね。最近は映画やCM、PVなどいたるところにドローンの映像が使われており、空撮に興味がある方も多いと思います。でも今から空撮に参入するのには遅いのではないか?と思う方もいらっしゃると思います。本日は、空撮参入のチャンスはどれほどあるのか、動画の市場規模の推移とあわせて空撮の実際を見ていきましょう。

1.映像コンテンツの増加

テレビはもちろん、Netflix、WOWOW、AbemaなどのインターネットテレビやYouTube、TikTokなどの配信プラットホームの増加に比例して、空撮の需要も増加しています。

2.映像コンテンツ市場規模の増加

今や小学生でもスマホを持つ時代。映像制作においての対象年齢幅が広がり、1日あたりのスマホ利用時間や動画コンテンツを視聴する時間の割合も増加しており、動画は娯楽の域を超え生活には欠かせません。

【世界の動画配信・音楽配信・電子書籍の市場規模の推移及び予測】

(引用:総務省 令和4年版 情報通信白書/出典:Omdia、Statista「Digital Market Outlook」)

3.見慣れてきたからこその需要

数年前までは物珍しかった空撮映像。今映像業界ではドローンの映像を入れることが当たり前になっており、特別な映像ではなくなってきています。この先も空撮の需要は高まり、その後も一定の需要があると推測できます。

以上のことから、これから空撮に参入する方にも十分にチャンスはある、ということがわかります。

次に空撮の実際についてです。

『空撮=ドローン+カメラ』

空撮を勉強するにあたり、この概念は意外と見落としがちです。「ドローンを飛ばせばだれでも稼げる」「いい映像が撮れる」なんて時代は終わりました。空撮は安全に飛ばすことが大前提。稼げるいい映像が撮れるのにはカメラの知識やいいカメラが必要です。

ドローンの映像は冒頭にも述べたように映画、広告、YouTubeと様々な場面で利用されます。極端な例でいうと、映画やCMで使う映像は、数百万数千万のカメラをドローンに積み、ドローン操縦とカメラ操作とフォーカス操作をそれぞれ別の人が行い、RAWという生データを6Kや8Kで撮るなど、とにかく規模が大きくデータ量も膨大です。このように空撮の幅はとても広く、どのようなことをしたいかで何を学ぶか、誰から学ぶか、どのようなドローンを購入するかが大きく変わります。

「いい映像を撮れる人」はまだまだ少ないのが現状です。しかし最近は誰でもSNS等でバズったり常識やトレンドを作り出せる時代になりました。ドローンをやってみようか迷っている方は是非空撮も挑戦してみてください。