航空豆知識とドローン 林 賢太

【JDAドローンマガジン 2022年12月5日掲載】

皆様こんにちは。JDA東京のCO-PI(コーパイ)です。今回の航空豆知識とドローンは、前回に引き続き航空機の登録ついてご紹介したいと思います。

前回のクイズは『登録により割り当てられる「国籍記号と登録記号」の表示が義務付けられている機体の部位4ヶ所はどこか?』でしたが分かりましたでしょうか。

正解は、「①右主翼上面、②左主翼下面、③胴体右側、④胴体左側」でした(飛行機の場合。参考:https://torihikolife.com/aircraft-registration)。

この機体番号は、車のナンバープレートのようなもので、全ての航空機に異なる番号が割り当てられています。例えば、「JA801A」はANAが運航するB787型機になりますし、「JA825J」は2020年1月まではJALが運航し、その後はZIPAIRに移転登録されたB787型機になります。このように世界中の航空機は、それぞれの機体番号と所有者情報を紐づけて航空当局により管理されています。

12月5日から施行となった改正航空法では、無人航空機に対して登録が義務化されることになり、DIPSへの所有者情報の登録や登録番号の表示も義務化されることになりました。また今後は、既に欧米各国で導入が進んでいる「リモートID(登録番号を電波等で機体から発信する機能)」も日本国内でも義務化となり、近い将来全ての無人航空機の所有者情報や位置情報、飛行計画等が一元管理されるようになります。より安心、安全な無人航空機の普及に向けて、私たち運航者も適切な運用を遵守していきましょう。