ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAドローンマガジン 2023年1月15日掲載】
皆さんこんにちは。JDA北海道の札幌よりSHOPこと貫田です。
今回は測量ドローンについてのお問い合わせの紹介です。現在DJIで発売された最新の測量ドローンであるMAVIC 3Eを元に、測量ドローンに求められる機能や構造についてご紹介いたします。
Q:DJI Mavic 3Eは測量用途向けに利用可能とのことですが、Mavic3と比べ、どのような違いによって測量に適しているようになっているのでしょうか。
A:DJI Mavic 3Eは以下の部分の違いがあり、より測量向きの機体となっています。
●RTKに対応(精度の高い位置情報の記録)
別売りの専用RTKモジュールを装着することにより、RTKに対応し、cm単位での位置情報の取得が可能
●メカニカルシャッターの搭載(正確な画像の撮影や作業時間の短縮)
モーションブラー現象の発生を防ぐメカニカルシャッターを備え、0.7秒間隔の高速連写に対応。(測量の効率性に)
●TimeSync機能(精度の高い位置情報の記録)
RTKモジュールのセンサーからカメラの中心点までのズレを常に計算し、写真に正確なカメラの中心点の位置情報データを付与する
●レンズの歪みの正確な測定(正確なデータでの記録)
レンズの歪みを測定するキャリブレーション処理が行われている。
一般空撮用のドローンでも測量データとしてご活用いただくことは可能となっていますが、より精度の高さや効率性を求めるときには上記の機能が役立つものとなっています。