当社農業スクール記念すべき1回目の卒業生が地元の高校にて出前授業を行ったお話 伊藤 磨辰

【JDAドローンマガジン 2024年7月17日掲載】

JDA北海道 オホーツク伊藤で御座います。

今回は私達が何かをしたお話ではありません。6月12日にオホーツクエリア内の高校にて当社農業スクール記念すべき1回目の卒業生が地元の高校にて出前授業を行ったことを記載したいと思います。

正直同じタイトルでのネタも尽きかけていた頃、「地元の高校で自分が持っている農業ドローンを使った授業の講師を頼まれた。」と連絡を頂きました。美幌で農業を営まれている近藤直樹さんです。近藤様は地元でICT推進協議会の役員もされている方で、ドローンを使った営農に関しては第一線で走ってくれている方です。この協議会から多くのオペレーターを排出させて頂いており、私としては頭の上がらない程お世話になっている方です。

農業関連学科がある高校も多くはありません。私としても授業のオファーがあればお受けしたいと考えておりましたが、地元で営農にドローンを使われている方が講師を勤められるのであれば、未来の農家跡取りとなる子供達に対してはよりリアルな現状を伝える事が出来ると私も思っており、「授業の話をいただいたけど、しっかりと桑原電装の宣伝してくるから」と有難いお言葉も頂戴し、無事に講師を務める事が出来たと後日報告を頂いており一部メディアでも取りあげて頂いております。やはり皆一様に喜んでいたようです。

そんな折、この授業に参加していた生徒さんが父親と共に当社に遊びにきてくれており、そのお父さんもまた、近藤様と同じタイミングで当社スクールを卒業し、近藤様と同じタイミングで農業ドローンも導入し運用して頂いている方です。来社理由は「息子に農薬散布ドローンのライセンスを取らせたい」との事。当社で斡旋している機体のライセンス取得可能年齢が「16歳以上から」となっており、年齢レギュレーションはクリアしております。今年の夏休みを利用し、圃場をお借りしてライセンス講習を開催する約束をさせて頂きました。現役高校生にライセンス講習を実施するのは私としても「初」となります。

こういった授業があり、いち早く最新機材に触れる場を積極的に作ろうとする大人たちの動きというのもまた、未来のドローンパイロット育成には必須ムーブであり、自分達だけで動いても実施できるものではありません。こういった活動を積極的に行う・発信して頂ける方達との出会いが今日に至る当事業部の財産であり、ドローンを普及させようとしてくれる同士だと思っております。

今回の授業には50名程の生徒が参加していたと教えて頂いております。今回はその中のお一人が当社スクールに入校する事になりますが、これから先に授業を受けた生徒の中からドローンパイロットが何名生まれるか今から楽しみです。ただ卒業生のこういった活動に甘えているだけでは私達の存在意義が薄くなりますので私も頑張らねばと思う今日この頃です。