オホーツク総合振興局様主催のドローンセミナーのお話 伊藤 磨辰
【JDAドローンマガジン 2025年2月5日掲載】
JDA北海道 オホーツク伊藤で御座います。
今回は先月15日にオホーツク総合振興局様主催のドローンセミナーに講師としてお招きくださり、当社用にブースも用意して頂き出席した時の話をさせて頂きます。

毎年1月に開催しており、コロナ過では中止した時もありましたが、ここ数年は開催時にはお声掛けを頂いております。従来なら「スマート農業や ICT」といったテーマで開催されておりましたが、今回は「ドローン」に特化した内容で開催したいとの事。
私の講演は持ち時間30分でしたので、テーマを3つに絞り、小麦雪腐れ・大豆の間作で小麦の播種・緑肥播種をそれぞれドローンで実施した内容を簡単にお話させて頂きました。センシングから可変施肥マップを作製→農薬散布ドローンへインポートやトラクター自動操舵システムで作成したマップデータ→農薬散布ドローンへのインポートなど多少深い話もできるのですが、お集まり頂いた方達は「ドローンとは?」といった基本的な話が聞きたい方が多い事から、話をする内容をシンプルに致しました。
私の感覚にはなってしまうのですが、ICTといった広めのテーマと今回「ドローン」に特化したピンポイントでのテーマでは興味がわかれてしまう所もあり、昨年参加した時から見ますとセミナーを聞きに来てくれた方は少なかったように思います。ただ、来て頂いた方達はテーマがピンポイントでありながら聞きに来てくれておりますので、ライセンスの取得や農薬散布ドローン導入には前向きな方が多いと感じております。実際講演終了後私達のブースに足を運んで下さり、運用のイメージが鮮明に浮かんだ・私が話した内容で運用を検討していたから、近日中に話を伺いたい等、少ない参加者とは言え、先に繋がる具体的な話が生まれたのは嬉しい限りです。
このコラムを書いているのが2/1ですが、本日私の講演を聞いてくれた方がドローン導入に向けた詳しい話が聞きたいと来社し、補助事業を申請し導入を検討すると言って帰られ該当する農協担当者様へお繋ぎしております。私達が発信できる場も限られており、こういった会に呼んで頂ける事はチャンスでもあります。背伸びした話をするより「より運用のイメージを掴みやすい」話をすることが興味を持たれている方達へ後押しできるのではと改めて感じております。
農薬散布ドローンの導入に関しての「波」というものがあるのであれば第一波は終わっていると感じており、第二・第三の波が起きる・起こす必要があります。今後も行政との関係強化を図りながら地元エリアでのドローン普及や運用事例を集め、今よりもっとドローンを身近な物に感じてもらうよう尽力しなければと感じた所です。