自分でできる! ドローンのメンテナンス 前田 望都

【JDAドローンマガジン 2025年6月25日掲載】

こんにちは、JDA和歌山のJaguarです。
梅雨はドローンの活躍の機会が少なくなる時期ですね。
でもことしの和歌山市は、いまのところ(6月23日現在)ほとんど雨が降らなくて、もう梅雨明けした?みたいな日が続いています。
降らなかった分、あとでドーン!と来ないことを祈りましょう…

さて今回は、ドローンを長く「安全に」飛ばすために欠かせないメンテナンスについて、初心者向けに分かりやすく解説します!

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■日常メンテナンス
まずは手軽にできる日常的なメンテナンス方法をご紹介。
飛行前と飛行後に分けて確認していきましょう。

◎飛行前◎

①プロペラの確認
・傷や欠けがないか…わずかな傷でも飛行に影響が出ることがあります。もし傷があれば、迷わず交換!
・緩みがないか…プロペラがしっかり固定されているか確認してください。

②バッテリーの確認
・充電残量…十分な充電があるか確認します。
・膨らみや破損がないか…バッテリーが膨らんでいたり、傷が付いていたりする場合は、絶対に使用しないでください! 発火の危険があります。
・端子の汚れ…接点に汚れがないか確認し、あれば乾いた布で拭き取りましょう。

③機体本体の確認
・ひび割れや破損がないか…機体に目に見える損傷がないか、全体をチェックします。
・アームのガタつき…折りたたみ式のドローンであれば、アームがしっかり固定されているか確認します。

④ジンバル・カメラの確認
・レンズの汚れ…指紋やホコリが付着していないか確認し、マイクロファイバークロスなどで優しく拭き取ります。
・ジンバルの動き…電源を入れて、ジンバルがスムーズに動くか確認します。

◎飛行後◎

①機体の清掃
・砂ぼこりやどろの除去…乾いた柔らかいブラシやエアダスターを使って、機体に付着した砂ぼこりやどろを丁寧に除去します。特にモーター周辺は汚れがたまりやすいので念入りに。
・湿気対策…飛行中に雨が降ってきてしまった場合は、乾いたタオルで水気を拭き取り、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。

②プロペラの再確認
・飛行中にできた新たな傷や、緩みがないか再度確認します。

③バッテリーの保管
・適切な充電状態での保管…長期間使用しない場合は、推奨される保管電圧(多くの場合、50%前後)にしてから保管しましょう。満充電や完全放電状態での保管はバッテリー寿命を縮めます。
・涼しい場所での保管…直射日光の当たらない、涼しい場所で保管してください。

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■定期メンテナンス
日常メンテナンスに加えて、定期的に行うと良いメンテナンス項目です。
頻度は使用状況によりますが、数カ月に一度、または一定の飛行時間ごとに実施することをおすすめします。

①モーター周りのチェック
・モーターに異物(草や糸など)が絡まっていないか確認し、あれば取り除きます。
・モーターがスムーズに回転するか、手で軽く回してみて異常な抵抗がないか確認します。

②ネジの緩みチェック
・ドローンは振動が多いので、各部のネジが緩んでいないか確認します。緩んでいれば、ドライバーでしっかり締めます。ただし、締めすぎは破損の原因になるので注意しましょう。

③ファームウェアのアップデート
・メーカーから新しいファームウェアがリリースされていないか定期的に確認し、必要に応じてアップデートしましょう。機能改善や不具合の修正が含まれていることが多いです。

④センサー部分の清掃
・ビジョンセンサーや障害物検知センサーの表面が汚れていないか確認し、マイクロファイバークロスで優しく拭き取ります。

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■困った時はプロに相談!
「自分でやるのはちょっと不安…」「異音がするんだけど、どこが悪いかわからない…」
そんな時は、無理せずプロに相談することも重要です。
ドローン修理専門業者や、購入した販売店に問い合わせてみましょう。

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■メンテナンスでドローンライフをより豊かに!
ドローンのメンテナンスは面倒に感じるかもしれませんが、大切な機体を長く、そして「安全に飛ばす」ためには必要不可欠な作業です。

安 全 第 一 !

事故が起きてから後悔するより、日々の丁寧なメンテナンスで、この夏もドローンライフを満喫していきましょう!
夏はすぐにバッテリー熱々になるので注意しましょうね!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。