ドローンセミナー講師を務めさせて頂いたお話 伊藤 磨辰
【JDAドローンマガジン 2025年10月15日掲載】
JDA北海道 オホーツク伊藤で御座います。
今回は10/8に実施した美幌・津別地域季節労働者通年雇用促進支援協議会様から頂いたドローンセミナー講師を務めさせて頂いたお話になります。
昨年から今期のセミナー開催に向けてオファーを頂き、厚生労働省委託・通年雇用促進支援事業の一環として同時進行で空撮ドローン操縦技能検定に対する助成もスタートし既に複数名の季節労働者様がこの助成を利用し検定を受講して頂いております。事業所様向けドローン活用セミナー「人手不足対策につなげる活用法」というテーマに沿った形で資料作成の上講話2時間・デモフライト/操縦体験2 時間の計4時間実施して参りました。

受講者は企業様・農家様・季節労働者様と多岐にわたり、関係法規やエリア内での利用シーンや当社で実施した業務動画を見て頂き、資格取得から運用イメージを高めて頂ける内容を作ったつもりではありますが、受講者の方達へどのように響いたのかは正直わかりません。ドローン自体もコンシューマ・産業(測量・農業etc)水中とあり、それぞれの利用シーンも限定されるのもあれば、ふわっとした物もあります。
既に資格取得で来られている方達は社会人として第二の人生「セカンドキャリア」として新しい挑戦をされている中で、この検定を受講されている方が多く、結論から言えば少し高齢の方が多いです。当然反射神経や視力の衰え等も見て取れ、受講者様は皆一様に真剣に取り組んでくださりますが、所定時間内の技術習熟が難しく補講をするケースが多いです。ただ、合格された際には皆合格を喜んで下さり、講師冥利に尽きるとはまさにこのことかと改めて感じております。

合格された方の中からコンシューマ機を購入し、これからのドローンライフをどうするか?等考えてくれている方もおります。練習場所についても行政にご自身で掛け合って、場所を確保される等、鋭意研鑽してくださっております。ドローンの運用に関しましては、操縦される方はもちろんの事、管理される上層の方達にも知識を持ってもらわなければなりません。
今回のセミナーは「事業所様向け」ですから操縦者(労働者様)・経営者様/幹部・役員様双方に向けたものとなっております。デモフライト・体験会時は細かな質問等頂く事もあり、特に所有されている方の多くが飛ばす上で必要な諸手続きに関する法規の理解度が浅い所もあり、今回のセミナーを受講し、理解が深まりまた、所有機体の状態確認やリプレースの切欠となったようです。
私達としては、法律に則ったフライトをして頂くのが大前提で、フライトをしていく中で見えてくる新たなビジネスチャンスを物にして頂ければこれほど嬉しい事はありません。若いオペレーターを育てていく事も重要ですが、社会人としての「ファーストキャリア」を勤め上げその中で培った人脈やスキルを持った方達もまた、貴重なオペレーターになりうる人材である事を私としてもセミナーを通して学ばせて頂きました。
人生の大先輩たちと共にこの地域でドローンの普及を一緒に進めていける事に、お声掛け頂いた協議会様に感謝しております。改めて誠実に事業に取り組む事と、ご縁があって繋がる事が出来た全ての方達の期待に応える様日々研鑽を積まねばと思う今日この頃です。

