未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰

【JDAドローンマガジン 2024年1月10日掲載】

JDA北海道 オホーツク伊藤で御座います。

今回は昨年10/8(日)に実施してきた東藻琴芝桜公園液体堆肥散布業務についてお話させて頂きます。

昨年も実施させて頂きましたが、剤を供給して頂いている環境大善㈱様より複数年散布する事によって、土壌改善につながるとのことで、本年も実施する事になりました。私達はオホーツクエリアを中心にドローンを利用し、地域社会に対する貢献も業務として捉えており、当然費用は頂いておりますが、一般相場から見れば破格で請負をさせて頂いております。

芝桜公園は10haの広大な丘陵地一面に芝桜が咲き誇る北海道大空町にある観光地です。写真からでもお分かりだと思いますが、高低差がありますので、事前に測量用空撮機にて測量を行った3Dデータを農業用ドローンへインポートし、写真左側の機体で写真のエリアを自動航行・右側の機体で、範囲の狭いエリアを手動で散布する等2台体制で実施しております。朝8時から開始しておりますが、12時前には終了しております。

今までは管理作業も「人」の手によって実施されておりましたが、人も集まりにくく、また作業に携わる方達も高齢であることから、環境大善様の液体堆肥も素晴らしい商品ですがドローンに出会うまでは大変な労力を費やしておりました。昨年実施し、今年は花の量も増えたと喜んでいただけており、また、人的負担の軽減も相まって管理されている東藻琴芝桜公園管理公社の方達も喜んでおられました。

今回は北海道放送(HBC)ニュース番組「今日ドキッ!」にて散布シーンを冒頭3分程度取り上げて頂いております。私はカメラに映りたくなかった為、撮影から離れた場所で散布しておりましたが、当社若手が散布しているシーンを撮影してくださっております。まだまだ、ドローンというものは身近な物といった位置付けにはなっておりません。

こういった観光資源を守る為のフライトをテレビ局で取り扱って頂く事もまた、当社の認知を上げ、ドローンの認知を上げる活動に繋がるのではと思っております。メディア露出を行う事で、安心・安全にドローンを利用できるシーンを不特定多数の方達の目に留まってくれれば、若者の就職の選択肢に「ドローンを使った仕事を行いたい。」等当社含めた「ドローン」を取り扱う会社が入ってくれる事をただただ祈っております。