ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平

【JDAドローンマガジン 2024年3月20日掲載】

皆さんこんにちは。JDA北海道の札幌よりSHOPこと貫田です。

さて今回も測量ドローンについてのお話です。ドローンで測量飛行を行う際は地形に対して一定の高度で飛行する必要があります。ただし、測量する地形は平らな地形だけでなく、起伏に富んだ地形であることもあります。今回はそのような起伏のある地形の測量する際の機能について紹介します。

Q:DJI Mavic 3Eにて空中写真測量を行う際、起伏のある地形での撮影に適したモードとして「リアルタイム地形フォロー」というモードがありますが、「DSMフォロー」とはどのように異なるのでしょうか?

A:【DSMフォロー】
事前に地形のデータであるDSMファイルがあれば、

ミッション作成時にその地形データを事前に読み込み、その地形データの起伏などに沿って一定の高度で飛行するような自動飛行経路の作成が可能です。

DSMファイルについては、自分で用意できなくてもネット上のDSMファイルをダウンロードし使用することが可能です。

事前のファイルの準備が必要になりますが、精度の高い、地形フォローを実施することができます。

【リアルタイム地形フォロー】
飛行中にリアルタイムで200m先の地形変動を検知しながら飛行を行うので、事前に地形データを準備する必要がございません。
※地形の傾斜が75°未満かつビジョンシステムが適切に機能している条件下での使用を推奨いたします

その場で前準備がほとんどいらずに、地形フォローが可能ですが、DSMフォローに比べ高度維持が若干甘くなる点があります。

上記の特徴を見ながら状況に応じて使い分けていただく必要があります。