日本ドローン協会認定の水中ドローン資格が取得可能になりました!

[ はじめに ]
日本ドローン協会が2015年4月に設立して以来、ドローンは急激な進歩と成長をしてきています。その年の12月に航空法が改正され、無人航空機を飛行させる飛行ルールが初めて施行されたとは信じられない感じがします。

あれから7年、昨今では水中ドローンの新しいタイプが続々と販売されており、価格も手ごろになり、機能も充実しつつあります。空中を飛ぶドローンが、UAV(unmanned aerial vehicle)と呼ばれているのに対し、水中を潜る無人機は、ROV(Remotely Operated Vehicle)と一般的には呼ばれています。

水中を動く水中ドローンの場合、航空ドローンのように墜落する心配はないですが、船にぶつかったり、養殖している網に絡まったりと多くのリスクがあります。 また、ドローンに関する法律(海事法、運行禁止法、民法、電波法など)や、都道府県が制定する条例などの把握が必要不可欠です。事故やトラブルにより賠償金が発生することもある為、十分な操縦技術も必要です。

我々日本ドローン協会は国交省登録管理団体として、これまでの実際の仕事現場で積み上げてきた航空ドローンの知見と経験を活かして、UAV/水中ドローンの活躍を広くサポートしていきます。

ドローン講習/検定の種類と料金

JDA ROV操縦士技能証明書

安全に運航するための座学と、水中ドローンを用いた実技講習を通じて、短期間での修了が可能となります。

[ ベーシック・コース技能証明証の表]
ドローンの基本的な知識と技能を習得していると認めた方に付与する証明証。初心者にお薦めのコース。

[ ベーシック・コース技能証明証の裏 ]

料金表

◆ドローン操縦士資格(税込)

コース
料金
日数
受講条件等
追試の料金
学科・実技
学科・実技
ベーシック・コース
77,000円
1日
22,000円
インストラクター・コース
154,000円
2日
ベーシック・コースの合格者
22,000円

※ライセンス発行料はすべて込みです。    

水中ドローン使用例

[ 点検/調査 ]
・ 橋梁、  ダム、テトラポット、マンション水タンク、水族館、河川、沈没船、洋上風力発電の設備の基礎部分、その他船艇全般、海底ケーブル、水中事故における損害調査

[ 災害 ]
・ 探索/救助、河川/海中事前調査&マッピング、災害後の調査

[ 漁業/養殖 ]
・ 生け簀、網の調査や点検、網の管理や清掃、魚の生育状態、漁場(海底)状況把握

[ エンタメ ]
・海中撮影、テレビ/映画等メディア、ダイビング、水上スポーツ、釣り

[ 教育現場 ]
・環境学習(海洋ごみ/磯焼けの実態等)、生態観察、環境の変化の推移

[ セキュリティ ―]
・重要施設の警備、越境侵入、密漁、犯罪行為の監視

高性能カメラでの撮影に加えてレーダーやソナーなどを使い、各種精度の高いデータを収集できるようになったことで、活躍の場はさらに広がっています。

水中ドローン講習/検定会内容例

講習タイムテーブル(例)
時間
科目
9:00
挨拶と講習の説明
9:15~12:00
座学講習と3択筆記試験
12:00~13:00
昼食休憩
13:00~16:45
実技講習と実技試験
16:45~17:00
結果発表と講評
17:00
終了

◆ 学 科

学科講習は、下記の内容を学びます。

  • 第1章 水中ドローンの基礎知識・歴史
  • 第2章 水中ドローンに関係する法律  
    • 1.海上交通3法  
    • 2.航路標識法  
    • 3.河川法  
    • 4.水域に関連するその他の法律  
    • 5.漁業権侵害(密漁行為)
    • 6. 水域特性を理解した水中ドローンの活用について  
    • 7.電波法並びに電気用品安全法
  • 第3章 水中ドローンが進む仕組み
  • 第4章 水中ドローンの各部位の名称
  • 第5章 リモコンとバッテリーの知識
  • 第6章 各種センサーの名称と役割
  • 第7章 知っておきたい気象や海流の知識
  • 第7章 水中ドローン操縦者の責任
  • 第9章 水中ドローン安全管理者の基礎
  • 第10章 その他の役に立つ知識(Q&A、役立つウエブサイトやアプリ紹介)
  • 第11章 各種JDAドローン証明証の認定

   ※講習後に筆記試験があります。

◆ 技 能

技能講習では、下記の内容を学びます。

  • ドローンの基本操作  
    • セッティング方法と注意点  
    • プレチェック  ・アフターチェック  
    • 手入れと保管方法等など
  • 課目A  
    • 始動  
    • 前進  
    • 直進移動  
    • 回頭  
    • ターゲット撮影  
    • 静止   
      等など・・・
  • 課目B  
    • 課目Aの応用として  
    • 斜め移動  
    • 角度を維持したまま 潜航前進  
    • 撮影ターゲットにトリムダウン  
    • 角度を維持したまま 浮上前進  
    • 撮影ターゲットにトリムアップ   
      等など・・・

   ※講習後に実技試験があります。 

   ※上記内容は、ROVベーシックコースの例となります。

水中ドローン講習/検定会の様子

水中ドローンの講習会又は購入をご希望される皆さまへ

まず5月に、札幌にて講習/検定会を開催予定です。
その後の講習/検定会については、順次JDAホームページやSNSにて公開していきます。

講習/検定会を受講したいという方や、ドローンを購入希望の方は、下記よりお問い合せ下さい。頂いたメールアドレスへ返信致します。

講習会で使用するドローンの例

・ここでは、業務にも使える例として「M2」という機種を紹介しておきます。
・軽工業用水中ドローンで、4Kカメラを搭載し、全方向に360度移動できます。多種のマウントをサポートして複数の場面の応用ニーズを満たします。

8基のスラスター搭載による全方向に360度移動

新型コロナウイルス感染症への対策について

ドローン講習・検定会の開催にあたり、「事業者向け東京都感染拡大防止ガイドライン」に基づき感染対策を行ったうえで実施します。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

【基本的な感染対策の実施】
講習における「3密(密閉、密集、密接)」を回避します。
・講習会場の窓や、扉の開放を行い、適宜換気を行います。
・講習会場の最大利用人数を制限します。
・講習会場の席の間隔、受講者同士、講師と受講者との間隔を確保します。

講師は、検温等健康管理に努め、手洗いを励行します。
講師は、フェースシールドまたはマスクを着用します。
会場には手指消毒液を用意します。
会場の机、ドアノブ等の消毒を行います。
(会場側の規定がある場合はそれに従います。)

【受講される方へのお願い】
・体調不良(発熱、咳等の風邪症状)の方及び、講習当日より過去14日以内に新型コロナウイルス感染症の陽性と判明した者との濃厚接触や、身近な知人の感染が疑われる場合は受講をお控えください。
・手指の消毒、手洗いの励行をお願いします。
・講習施設内ではマスクの着用をお願いします。
・会場内における身体的距離の確保にご協力ください。
・講習会場では、室温の変化に対応できるように衣類の準備をお願いします。
・受講中に体調不良になった場合、速やかにお申し出ください。
・お持ちになったペットボトル等のごみはお持ち帰りいただくようお願いします。
・休憩中等は会話は控えめにしてください。

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況、その他諸状況等により講習を中止・変更させていただく場合があります。

※万が一感染者や感染疑いがある者が発生した場合に、保健所等に受講者の情報を提供する場合があります。

[ 参考出典 ]: 東京都防災ホームページさまのページを引用させて頂きました