航空豆知識とドローン 林 賢太
【JDAメールマガジン第88号 2022年4月21日掲載】
JDA会員の皆様こんにちは。東京支部のCO-PI(コーパイ)です。
本業多忙と体調不良のため、しばらくの間執筆をお休みしておりました。年度改め活動を再開しましたので、今後とも宜しくお願いします。
さて今回の航空豆知識とドローンは、『どうなるライセンス制度!? ~FAA Remote Pilot Certificateに学ぶ~』と題し、今年度から開始される無人航空機操縦者技能証明の取得の流れについて紹介したいと思います。(もはや「豆知識」の領域を超えましたね!笑)
昨年3月9日に航空法改正案が閣議決定され、操縦者の技能証明制度の検討が開始されました。FAA(アメリカ連邦航空局)では、すでに数年前から無人航空機の操縦ライセンス制度が開始されており、JCAB(日本の航空局)もFAAに倣って制度を検討している模様ですが、未だに技能証明取得の具体的な流れは開示されていません。
※制度概要については、航空局HPをご参照ください。
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001389494.pdf
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001389495.pdf
そこで私CO-PI自ら、一足お先にFAAの無人航空機操縦ライセンスを取ってみました!!恐らくJCABはFAAのやり方を模倣すると思われるので、このコラムは多少なりとも皆さんのお役に立てるかと思っています。
それでは、取得の流れの紹介です!!
①テストセンターでAeronautical Knowledge Testを受験する
②①の合格通知書を添付して、ライセンス発行申請をする
「え、メッチャ簡単じゃん!!」と思ったそこのあなた、侮るなかれ。①のテスト、いわゆる学科試験の出題範囲がとても広く、航空の知識無くしては答えられない問題ばかりでした。試験時間は2時間全60問で、7割以上の正解で合格となる試験でした。興味のある方は、テストのサンプル問題が公開されていますので、チャレンジしてみて下さい。(さすがにJCABの学科試験はFAAほど広範囲な出題にはならないと思いますが、、、)
https://www.faa.gov/training_testing/testing/test_questions/media/uag_questions.pdf
次回は、試験問題の内容を紹介していきますので、乞うご期待。