未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰

【JDAドローンマガジン 2023年4月7日掲載】

JDA北海道 オホーツクの伊藤でございます。

今回は点検真っ最中の農薬散布ドローンの整備についてお話し致します。

当社はシーズンオフに機体やバッテリー等一式冬期間預かりを行っており、現状オホーツクエリアで40台(今年は70台以上となります。)程度保管しております。北海道の営農シーズンは早い方で3月からでほとんどの方は5月返却を望まれており、12月中旬から引き下げ、清掃を行います。

当然分解しないと綺麗にできませんので左記の写真のように主要部品は取り外し清掃しております。当スクールを卒業した方が購入し農薬まみれになって帰ってきますので、しっかりと仕事をしてくれたのだと嬉しく思います。また冬季は農家様がよく遊びに来てくださいます。ご自身が所有している機体が分解されているのを見て、ここまでバラして清掃してくれるのかと感激して頂けます。

ただ、この写真で分解している機体含めた現行機種に関しては、各パーツがユニット化されておりますので、こういった作業が好きな方であればご自身で交換しようと思えばできる構造です。

私達はメーカー公認の整備士として認定して頂いておりますので、現状私達以外分解はできませんが、メーカーも取り回しのし易い機体を今後も投入してくれると思いますので、簡易修理的なエンドユーザー様講習などあると接触や墜落で機体が破損した際、私達が現場につくまでの時間にご自身で交換できる可能性もあります。遊びに来て頂ける方も「簡単な交換なら自分でもできそうだなぁ」と言われるケースもあります。

安心してフライトして欲しい為に私達がいるのですが、交換が楽な構造であれば、修理もできるオペレーターというのもまた面白いのではと感じる今日この頃です。