未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰

【JDAドローンマガジン 2023年10月18日掲載】

JDA北海道 オホーツクの伊藤でございます。

本日は7/30に実施した「日本財団 海と日本PROJECT 水中ドローンで知る「私たちの海」海と日本2023」の北海道開催をご紹介いたします。

日本縦断計10ヶ所開催するうちの北海道開催を当社で実施させて頂きました。対象は小~中学生となっており、次世代の子供たちを中心に、地域の海洋環境や水産業など、身近な海の課題を自分事として捉え、問題意識を深めてもらう上で水中ドローンを操縦し把握してもらっております。

オホーツクエリアはホタテの名産地でもありますので常呂漁港をお借りし実施致しました。快く場所を貸して頂いた常呂漁組様のお手伝いも頂き、正味2時間のイベントでしたが、大いににぎわい楽しく過ごす事ができました。子供達にとっては夏休み最初の日曜日という事もあり、自由研究の一環として参加してくれておる子もおり、パネルディスカッションでは「これでもか!」とホワイトボードいっぱいに思いを書いてくれたりと開催冥利に尽きるとはこのことだと嬉しく思いました。

操作に入ればそこはやはり子供。すんなり操作をマスターし思い通りに動かしてくれます。魚や貝がモニターに映し出されると歓声が上がったりと大盛り上がり。ただ映し出される映像の中で「ゴミ」も散見されました。これが「リアル」であることを子供たちは目の当たりにしております。当然パネルディスカッションの中でも「ゴミ」に触れる子供がほとんどで、「魚がかわいそう」等子供の直接的な感性で書かれた言葉に大人である私達が今いる地域に対してどう貢献していかなければならないかを考える機会となりました。まだまだ水中ドローンを使った業務として確立されているものは正直ありません。

一つ言えることは、今回覗いてみた自分達が住んでいるエリアの海で「ゴミ」が散乱しているこの状況に対し、大きく重たいものは無理としても小さな「ゴミ」は取り除く事が出来ます。一番は海に「ゴミ」を捨てない感性を持てるかどうか?が重要ですが、持っている人しかいなければこうはならないのも事実です。今回参加してくれた子供達が「地域を綺麗に保つ」感性を理解してくれたのならこういったイベントの重要性も高まると感じております。こういった地域社会に対する貢献活動も私達の重要なミッションだと捉えており、こういったイベントを定期開催できればと感じた所です。

今後も関係各所と連携しながら自社イベントを開催し、ドローンの楽しみ・地元のリアルな現状を理解してもらえるよう活動あるのみです。

↓オリエンテーション 村上大先生の講話を皆真剣に聞いてくれております。

↓操作風景