JDAドローンExperiment 飯沼 純一
【JDAドローンマガジン 2024年1月26日掲載】
日本ドローン協会(以下JDA)の理事の飯沼純一です。
今回は、大分県津久見市でのドローン消火実証飛行をお伝えしたいと思います。
2023年11月、大分県津久見市で防災訓練が実施されました。
JDAマスターの野崎氏が責任者として、各ドローンの活用実証を実施しました。
内容は、空からの情報収集、水中ドローン情報収集、ドローン消火実証実験となりました。
当日は、当協会代表理事も視察に来られ、また、大学の先生や学生、その他たくさんの来賓の方にお越し頂きました。
私は、ドローン消火を担当し、当スタッフ2名と共に本当の火を使用してのドローン消火実証に成功しました。
使用したドローンは、改良された大型ドローンE616改を使用しました。
E616改は、過去にパラシュート投下実証実験12回、ドローン模擬消火実証実験8回、物流実証実験3回、実施し成功した経歴がある機体で信用もあります。メインのフライトコントローラーは、DJIのA3Proを使用しており、非常に安定した飛行が可能です。
また、ブレードやモーターも信用できる部品等に改良されており、今後も更なる活躍が期待できる機体となっております。
機体の性能も良かったのですが、ドローン消火の主役である特殊放水ノズルにも実は成功した秘訣がありました。
こちらのノズルは、普通の消火用ノズルとは違います。ドローンに搭載できるように超低反動(特許あり)の構造であり、危惧されていた放水の反動によるドローンへの影響がほぼ無い素晴らしいノズルです。
良い機体と素晴らしいノズルにより、今回は火を使用してのドローンによる消火実証が成功しました。
火を活用しての消火実験が保安の関係上、現在は実施し難くなっている中、今回の企画を立ち上げて下さった津久見市のご担当者様、津久見市消防関係の皆様、そして今回責任者のJDAマスター野崎氏に深く感謝致します。
今後も更なるドローン活用を目指した実証実験を当協会では実施していきます!