未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰
【JDAドローンマガジン 2024年3月27日掲載】
JDA北海道 オホーツク伊藤で御座います。
今回は弊社に新たな機体が仲間入り致しまし たのでご紹介いたします。
NTTe-Drone AC101 CONNECTです。
当社はDJI製品をメインで取り扱いさせて頂いており、特に農業分野に力を入れておりましたが、ユーザーの多様化に伴い新たな機体の取り扱いを始める事に致しました。DJI製品は販売・講習・整備とワンストップで対応できる体制となっておりましたが、NTT製品に関しましても同様です。今年2月に旭川の先生に操縦ライセンス講習を実施して頂き、3月にインストラクター・整備士講習を実施して頂き、一次代理店として新たなスタートを切る事になります。
この事業立ち上げてからDJI製品しか触った事の無い私達にとっては、新たなドローンの操縦に関して明確な「違い」を感じ勉強させて頂いたと共に、苦戦も強いられました。展示会等へ行くと「展示してあるドローン」を見る事しかできず、操作感に関しても然程変わらない物と思っておりましたので、ファーストコンタクトで度肝を抜かされました。それでも、今まで培ってきた経験で然程時間が掛からずに慣れる事もでき、新たな機体の特徴や優れている点等も知る事が出来ました。こういった明確な「違い」というのも触らなければわかりません。
現在はメーカー毎に操作するライセンスが区分されており、同一メーカーで尚且つ講習で操作した機体しか操縦できません。国家ライセンス制度もスタートしており、この先どうなるかはわかりませんが、自動車同様「操縦・運転」を証明するライセンスとなれば、購入機体の選択肢は広がります。来るべきタイミングに向けた準備として日々日進月歩で成長している産業へ食らいついていく事もまた、この事業の特徴であり、スピード感をもって進んでいかなければならないと感じております。
新たな機体を展示した事を講習を通じて展開している各エリアのグループLINEへアップするやいなや、「見に行くね」と返答があったりと、他メーカーのドローンのデモフライト希望のお話もちらほら出てきております。単一のメーカーを突き詰める事も重要であると思っておりますが、「多様化」の方が今の時代のように感じております。こういった知識もまた未来のドローンパイロット育成には必須だと思っており、日々考えて行動しております。
ただ、DJI製品のNEWモデル投入の速さと今回新たな機体が仲間入りし、お金がどんどん出ていく事に事業展開の難しさや厳しさ、どうやってイニシャルコストを回収していくか等悩みが尽きない今日この頃です。