ドローンの安全管理 野崎 豊文
【JDAメールマガジン第005号 2020年7月7日掲載】
皆様、こんにちは!JDAマスターでJDA九州/沖縄ブロック長のHustler(ハスラー)です。
国土交通省や農林水産省のホームページにて、「無人航空機の事故」に関する一覧表で公開されている件数は、両省合せて「500件」(2016年~2019年の4年間)でした。この事故報告データを日本ドローン協会独自に以下の様々な切り口から集計してみました。
・年度別集計
・機種別集計
・要因別集計
・パイロットの飛行経験時間別集計
・機体の大きさ別集計
・人身事故・物損事故別集計
・航空法上の「許可・承認」の要否別集計
・上記「要」時の航空法上の「許可・承認」取得有無別集計
・事故発生 都道府県別集計
まず、最初に集計したのが「年度別」です。
<年度別集計>
・2016年 国交省:51件、農水省:62件(計113件)
・2017年 国交省:68件、農水省:65件(計133件)
・2018年 国交省:62件、農水省:68件(計130件)
・2019年 国交省:76件、農水省:48件(計124件)
両省の合計は「年々緩やかな減少傾向」となっていますが、国交省の件数だけ見ると、「増加傾向にある」という結果になりました。私見ではありますが、今後も更なる無人航空機の普及により、増加傾向で推移するのではないかと危惧しています。
JDAでは、6月度より「JDAドローン安全管理者認定講座」を開催しています。
上記のような、様々な切り口からのデータ分析結果も講習内容に含まれていますし、「空撮業務の安全を管理する者」として、必要な知識・理論や手法を学び、習得して頂くカリキュラムとなっていますので、ご興味がありましたら、こちらのURLより詳細をご確認ください。
次回は、興味深い「機種別集計」について書いていきたいと思います。