ドローンプログラミング Scratch3.0 宮下 元利
【JDAメールマガジン第013号 2020年9月8日掲載】
こんにちは。IT部長の宮下@Ghostです。
今回は、来年度から必修化される“中学生”のプログラミング教育について書きたいと思います。
小学生のプログラミング教育必修化では「プログラミング的思考(論理的な考え方)」を身につけることに重きが置かれていました。(以前のメルマガでも紹介していますのでバックナンバーをご覧ください)
中学生のプログラミング教育では、これを一歩深掘りした技術の習得に重きが置かれています。中でも新しく定義された「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決」に関しては、かなり踏み込んだ教育項目だなと現役のエンジニアとしても思いました。
双方向性ということなので、ブラウザなどのクライアント側、クラウドなどのサーバー側両方の考え方を理解する必要があるため、理解できる子と理解に苦しむ子の差が生まれてしまわないか心配ではあります。
Scratch+ドローンのプログラミング授業を中学生向けにアップデートすると考えた場合、Scratchの部分をプログラミング言語によるプログラミング体験に置き換えてみることが良いのではないかと私は考えています。
Scratchのブロックプログラミングで体験した処理の流れのイメージをテキストで記述するプログラミング言語で体験することで小学生時代に培ったノウハウを昇華させることができます。
また、ドローンに送る通信の送受信内容を理解することで、ネットワーク通信がどのように行われているかを学ぶことができ、文科省が考えている双方向通信のプログラム作成の経験もできるわけです。
現在、TelloFlightというホビードローンのフライトプログラミングツールの開発を進めていますが、これを応用した中学生向けプログラミング教育にも貢献していきたいと考えています。