航空豆知識とドローン 林 賢太
【JDAメールマガジン第017号 2020年10月6日掲載】
JDA会員の皆さまこんにちは。東京支部のCO-PI(コーパイ)です。「航空豆知識とドローン第5弾」は、前回に引き続き「Navigation Light」についてご紹介したいと思います。前回の質問は、「皆さんが飛行機に乗っていて、他機の緑色のライトが見えた時、他機に乗った人からは皆さんの飛行機の何色のライトが見えるか?」でした。
正解は、「赤」ですね!
このように、Navigation Lightは2機の相対位置と進行方向を瞬時に判断するのに役に立ちます。
一方、リンクの図から分かるように、この場合2機は衝突する可能性があります。航空機の衝突防止の基本的な考え方には、「Right of Way Rules : 進路権」というものがあり、「他の航空機を右側に見る航空機が針路を譲らなければならない」と航空法施行規則第181条で定められています。つまりリンクの図の場合、右側の機体に進路権があるのでそのまま直進することができ、左側の機体は右側の機体に針路を譲るよう迂回する必要があります。
そこで、衝突回避に欠かせないのが、これもNavigation Lightになります。先ほどの図をもう一度見てみると、右側の機体から見える左側の機体のNavigation Lightは「緑」で、左側の機体から見える右側の機体のNavigation Lightは「赤」です。つまり、進路権がある右側の機体からは「緑」が見えていて、針路を譲らないといけない左側の機体からは「赤」が見えているということになり、信号機のルールと似ていることが分かります!
飛行機に搭載されている装置には色々な秘密が隠されていて、興味をそそられますよね!
それではまた次回。