ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平

【JDAメールマガジン第023号 2020年11月17日掲載】

皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。

さて今回はドローンの障害物センサーについて、実際にお問い合わせがあったQ&Aです。

Q: DJI Phantom4 Pro V2.0の機体を使用していて、毎回ではないですが、時々飛行中に一瞬だけ、停止し、すぐにまた飛行できるようになり、また一瞬だけ停止する・・・ という状態を繰り返すことがあります。何か考えられる原因はありますでしょうか。

A:上記の現象が起こる際に、DJI純正の申請用プロペラガードが取り付けられているかご確認ください。

DJI純正の申請用プロペラガードは幅が広いガードとなっており、広い範囲をガードすることが出来ますが、実は広すぎて前面と後面の障害物回避センサーがガード自体に反応して止まってしまう場合がございます。

特に風などが吹いて機体が揺れてしまうときや、スピードを出すために角度を付けて飛行するときなどが反応しやすくなります。

そのため、このガードを付けている際は障害物回避センサーを無効にして、特に注意して飛行させてください。

プロペラガードを付けていない場合でも症状が発生する場合は、センサー自体に汚れが付着しているか、ズレが発生している場合がございます。以下についてお試しください。

・障害物回避センサーをメガネ吹きなどの布で軽く拭いて汚れを落とす。

・DJIのHPより、Assistant2ソフトをダウンロードし、ソフト上で「ビジョンセンサーキャリブレーション」を実施する。

それでも改善しない場合は、販売店までご相談下さい。

現在は障害物を検知するセンサーが付属している機体が増えてきまして、いざというときに安心できるようになっています。しかし、センサー自体が意図しないものに反応したり、汚れやズレにより、反応しにくくなってしますこともありますので、是非参考頂ければと思います。

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