ドローン赤外線カメラの活用 検崎 雄二
【JDAメールマガジン第029号 2021年1月12日掲載】
JDA会員の皆様、2021年あけましておめでとうございます。福岡支部長の検崎です。
2021年は、赤外線カメラを搭載したドローンが各メーカーから出揃いましたね!
後付けでドローンに搭載するか、DJIのXTしかなかった数年前と比べ、選択肢も増え、かつ値段は半分以下になりましたね。
各メーカーが、こぞって赤外線カメラを搭載したドローンを発売するのは、需要がある商品だからです。点検や防災、監視や捜索には欠かせないアイテムです。
当たり前ですが私たちは、目に見えている世界しかわかりませんし、それを真実だと思ってしまいます。しかし、世の中には、違う視点で見えるものもあります。
赤外線カメラは、地球上すべてのものが発している熱を見ることが出来ます。さらに量子カメラ等の開発により様々な角度から物を見ることができれば、より精度の高い点検や自動運転飛行が可能になります。
使用者は、これらのカメラを扱う上で、基本的な仕組みや原理を知っておく必要があります。映し出された映像が何を表しているのか理解しておかなければ、現場で誤った判断をしてしまいかねません。「映像解析は会社任せ、ドローンを自動飛行して写真を撮れば良い」という考えではプロの仕事は務まりません。
下記は、2021年に購入可能な各メーカーの赤外線カメラ搭載ドローンとなります(一部未発売もあります。)
DJI M300RTK 搭載のH20T(赤外線モジュールDJI自社製)
DJI M200シリーズ 搭載のXT2
DJI Mavic 2 Enterprise Advanced (+RTK) 640×512 (赤外線モジュールDJI自社製) (2021年日本発売いつか?)
Parrot ANAFI USA 320×256
Autel Robotics. Evo II Dual 640T(RTKモデルが出るかも)
Skydio X2 FLIR 320×256 (日本発売 2021年中に出るか?)
DJI社は、2020年から独自の赤外線システムを取り入れました。
その他のメーカーは、安心のFLIR 製(米国)を採用しています。
実は、XTが出た当時とあまり赤外線システム自体の大きな進化はありません。ほぼ性能は変わらないと思われます。ただ、可視カメラとの連携やアプリが新しくなったことで赤外線解析がより簡単になりました。
是非、2021年赤外線システムの基礎を身につけてドローンを飛ばしましょう。
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空いた時間でスキルアップはいかがですか?