航空豆知識とドローン 林 賢太
【JDAメールマガジン第033号 2021年2月16日掲載】
JDA会員の皆様こんにちは。
東京支部のCO-PI(コーパイ)です。「航空豆知識とドローン第9弾」は、前回に引き続き航空機の登録ついてご紹介したいと思います。
前回のクイズは『登録により割り当てられる「国籍記号と登録記号」の表示が義務付けられている機体の部位4ヶ所はどこか?』でしたが分かりましたでしょうか。
正解は、「①右主翼上面、②左主翼下面、③胴体右側、④胴体左側」でした(飛行機の場合。参考:https://torihikolife.com/aircraft-registration)。
この機体番号は、車のナンバープレートのようなもので、全ての航空機に異なる番号が割り当てられています。例えば、「JA801A」はANAが運航するB787型機になりますし、「JA825J」は昨年1月まではJALが運航し、その後はZIPAIRに移転登録されたB787型機になります。このように世界中の航空機は、それぞれの機体番号と所有者情報を紐づけて航空当局により管理されています。
昨年公布された航空法改正案では、無人航空機に対して登録が義務化されることになり、DIPSへの所有者情報の登録や登録番号の表示も義務化されることになりました。また今後は、既に欧米各国で導入が進んでいる「リモートID(登録番号を電波等で機体から発信する機能)」も日本国内での導入が検討されており、近い将来全ての無人航空機の所有者情報や位置情報、飛行計画等が一元管理されるようになります。
より安心、安全な無人航空機の普及に向けて、分かりやすい制度になると良いですね。