ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAメールマガジン第050号 2021年6月29日掲載】
皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。
現在のドローンには安全のための機能が多数搭載されております。特に障害物探知センサーによって、障害物への衝突防止機能が搭載されている機体も珍しくなくなってきました。
今回はそんな障害物センサーの仕様によって飛行などが制限される場合があることについてのお話です。
Q: MAVIC AIR 2やDJI AIR 2S の機体を飛行させている際にエルロン(左右移動)操作ができなくなりました。原因はなんでしょうか。
A:安全アシストモードが入っている恐れがありますので、安全アシストモードをOFFにしてみてください。
安全アシストモードとは、機体に搭載されている前後方向の障害物センサーを最大限に活用するため、「障害物センサーがある方向のみの操作しか行えなくなる」機能です。
今回の機体には左右方向の障害物センサーはついていないため、左右方向の操作ができなくなります。
また、切り替えると障害物検知すると自動で障害物を迂回して回避してくれます。
安全アシストモードのONOFFはアプリ画面から行えます。
アプリ画面左側の中央部に機体を表す▲が線に囲われたようなアイコンがあります。
それをタップするとONOFFを切り替えることができます。
アイコンの色が緑色になっていればON。白色になっていればOFFです。
また、安全アシストモードについて、アプリ内の設定から以下のように行うことでも左右飛行を行えるようできます。
・アプリ画面右上の「…」アイコンをタップ
・「安全」タブにある飛行アシストの項目より、「左右方向への飛行無効化」の項目をOFFにする
上記についてはかなり多くの問い合わせがありますので、ぜひご参考ください。