ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAメールマガジン第054号 2021年7月27日掲載】
皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。
店舗では機体の様々な不具合やエラー、破損などで整備の機体持ち込みがございます。修理での対応をさせて頂く場合もありますが、ちょっとした整備で直るケースもございます。
今回は先日実際機体の持ち込みでの相談があり、自分自身でもできるちょっとした整備で不具合を解消できたケースをご紹介いたします。
Q:DJI INSPIRE2を使用していますが、アームが下がったまま動かなくなり、コマンドを入力してもアームが上がらない状態です。そのまま飛行自体は可能ですが、ランディングモードのため障害物センサーなどがOFFになっています。改善方法はありますでしょうか。
A:中央部のアーム可変部が固着してしまい、動かなくなってしまった可能性があります。
以下の処置を行い、動くようになるかお試しください。
①:中央部のアーム可変部にシリコンスプレーなどを吹きかけ滑りをよくします。
②:機体をひっくり返した下部シェルの裏側中央に小さな穴が開いていますので、そこを除くと奥にマイナスドライバーで回るネジ頭があるのを見ることが出来ます。
そのネジを回すと物理的にアームを可変させることが可能となっております。
そこを少し強い力で回わすことで固着を取り、アームを可変させることが出来るようになる可能性がございます。
やりすぎると破損させてしまう恐れもございますので、注意しながらお試し下さい。
それでも動かないときはお近くの整備所などにご相談下さい。