JDAドローンExperiment 飯沼 純一

【JDAメールマガジン第065号 2021年10月20日掲載】

日本ドローン協会(以下JDA)の理事の飯沼純一です。

今回は、進化する農薬散布機の情報をお届けします。

皆さんがドローンというと、DJI社製のドローンを想像するかと思います。

そのDJIから、新型の農薬散布機T30とT10の2機種発売されました。

T30は、以下の性能を備えています。

同社農業ドローンの新しいデジタル・フラッグシップモデル。 30リットルの液剤タンク、最大40kgの粒剤散布装置容量、16個のノズル、最大9メートルの散布幅を備える。カーボンファイバーによるアーム構造は、折りたたんだ状態で体積を80%まで削減できる。

粒剤散布装置の容量は、最大40kg、1分あたり20kg以上、散布幅は最大7.5メートルの吐出を実現。 重量検知センサーにより、リアルタイムの残量確認が可能となっている。 同社デジタル農業ソリューションと併用すると、可変散布が可能になる。

新果樹園散布モード。ノズル変形モードによる気流二相流構造は、果樹や様々な作物に対し、葉裏への付着を可能にした散布モード。 浸透性、耐風性を向上し、ドリフトを抑えた散布もできる。 交換装着に要する時間は約1分と、交換が容易にできる構造となっている。

T10は以下の性能を備えています。

8リットルタンクと最大6メートルの散布幅を実現。 頑丈で信頼性の高い折りたたみ式トラス構造で、よりコンパクトになり展開も容易だという。

T30同様に、あらゆる環境と気象条件で周辺地域をとらえる球型レーダーシステムを実装。 障害物回避システムと適応飛行機能も有しており、飛行の安全性に焦点を当てて構築されている。 前後に配したデュアルFPVカメラで、クリアな正面/背面の画像の取得が可能だ。 サーチライトは従来に比べ2倍の明るさを備えている。

また、刷新された送信機は、最大4km離れた場所から安定した画像伝送をサポート。 5.5インチの高輝度スクリーンは、炎天下でも鮮明な視界を保持する。 RTK高精度測位モジュールにより、センチメートルレベルの精密な飛行計画が可能になる。 信号、干渉防止、操作の安定性も、強化されている

防水性能は、重要なコンポーネントを3層保護。バッテリーを除いて、T30とT10はIP67規格となる。

素晴らしい性能を備えた農薬散布機。

今後のスマート農業の発展に貢献していけそうな機体ですね!

今回もご覧頂きましてありがとうございました~(^^♪

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