ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAメールマガジン第066号 2021年10月27日掲載】
皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。
本日はDJI製品の空撮ドローンにて飛行中に発生するエラーのご紹介です。今回使用している機体はDJI MAVIC MINIですが、他の機体にも当てはまる部分もありますので是非ご参考下さい。
Q:DJI MAVIC MINI を飛行中、アプリ画面に「プロペラの回転数が速すぎます。」と警告が出ます。着陸させてから再起動させても改善しませんが、改善策はありますでしょうか。
A:この警告は、機体がプロペラの変形や破損を検出した際に通知される場合がございます。
プロペラの変形により機体推進力の低下を引き起こし、飛行安定性への影響、特に強風時における風圧抵抗性能に大きな影響が発生する可能性がありますので、以下5点についてご確認ください。
1.プロペラ変形の有無を確認
軽度の変形発生時は、機体をホバリングさせることで変形の修正が行われます。数分間ホバリングを行った後に機体の再起動を行い、エラーが表示されない場合は、継続してご利用頂いて問題御座いません。
2.エアスプレー等にて清掃を実施
モーター部分に異物(砂やほこり)が混入している場合がございます。
エアスプレー等にて清掃実施し改善されるかご確認お願い致します。
3.外部パーツの装着有無の確認
機体上に社外パーツなどを装着・搭載されている際は
機体が体制を維持しようとし、プロペラの回転が速くなる場合が御座います。
4. 別のプロペラに取り変え、改善されるか確認
プロペラの変形は肉眼では確認が難しい場合もございます。
プロペラを交換して改善されるかご確認ください。
5.ファームウェアアップデートの実施
製品ファームウェアが最新ではない場合、アップデートの実施をお願い致します。
上記5点、ご確認をよろしくお願いいたします