未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰

【JDALINEマガジン 2022年6月24日掲載】

JDA北海道ブロック・オホーツクの伊藤磨辰です。
今回は「未来のドローンパイロット育成に向けて」と題して、昨年実施した、地元 北海道北見市にある留辺蘂高校にてドローンに関わる授業を行ったお話をさせて頂きます。

少子化に伴い、学生の取り合いになってる地域の中、2000年より総合学科へ転換し2015年には「つながり」を意識した教育を行う学校の証である「ESD大賞高等学校賞」を受賞しており、一学年少人数のですので生徒としっかり向き合い、きめ細かい指導を行われている高校です。

2021年にe スポーツを部活動に導入したりと、今の時代情勢を鑑みた柔軟な対応・行動を示されている面白い高校です。そんな折、池田校長より、今後の生徒進路において、ドローンを活用した企業が増えてくるのでは?という発想から、ドローンに関わる仕事をしている当社へお声掛け頂き、高校一年生で必修となっている「産業社会と人間」という授業を当方で担当させて頂く事になりました。

一日2時間(座学・操縦体験それぞれ一時間ずつ)を3日受け持ちさせて頂きました。ドローンをフライトする上で知っておかなければならない関係法規をはじめ、民生機と呼ばれている一般的なドローンから測量分野で使用される産業用空撮機・農薬散布ドローンとそれぞれ担当を付け、授業を行いました。学生がドローンに触る機会は滅多にありませんので、座学は正直高校一年生にも理解できるように組み立てたつもりではありますが、少し難しい内容もあり、目がトロンとしている生徒もおりましたが、操縦にもなれば、男女問わず目を輝かせて、操縦しているのを見ると、池田校長の「早い段階でこういった機材に触れる機会が必要である。」というお考えが正しかったと感じております。

池田校長はこの授業の先に部活動としてドローンの操縦や撮影ができる場を考えられており、私達も今後のリクルート活動において、即戦力の育成は急務であると考えておりましたので、まさにWINWINの関係となるのは確かではありますが、部活動として展開する上で必要となる「目標」(運動系で言う所のインターハイ)が学生のみで競い合える場(映像でも良し・レースでも良し)が無い事もあり、今後の課題である事を授業や池田校長との話を通じて感じた所です。

こういった目標やゴールを設定していくのも協会の務めなのでは?と考えさせられました。昨日留辺蘂高校様より今年も昨年同様の授業をお願いされております。若い世代へドローンを知り・触れてもらい、その中から日本・世界へドローン操縦や撮影・測量等で活躍してくれる人材を輩出するお手伝いができれば考えております。

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