次世代型通信「STARLINK」の登場 本田 美由貴

【JDAドローンマガジン 2023年3月1日掲載】

皆様、こんばんは!
兵庫県より、Stealth&Dolphinです。

本日は、「宇宙からの通信手段」として海外でも注目を集めている『STARLINK』のご紹介です。

(画像:SPACE X社HPより)

STARLINKは、イーロン・マスク氏がCEOを務めるスペースエックス社の個人用衛生通信の製品・サービスです。山の中や海上などのインターネットの接続が困難な場所、災害時にインターネットが使えなくなった時などでもインターネット通信が利用できます。

多くの人の期待は、災害時、旅行先やキャンプ場での利用、キャンピングカーや船舶に取り付けるなどで屋外でもインターネットを快適に利用することにあります。実際、昨年のトンガの火山噴火では、海底ケーブルが破損しインターネットが利用できなくなり、このSTARLINKが提供されたそうです。

では、ドローンを利用する私たちにどのようなメリットがあるのでしょうか?

 従来ではドローンのライブ配信(生中継)はWi-Fiの繋がる場所、もしくはイーサネットが使用できる場所でしかできませんでしたが、STARLINK(別途オプションが必要)を用いることで電源さえ確保できればスムーズにライブ配信が行えるようになります。それにより、映像を生配信できるだけでなく、ドローンを利用した調査・点検等では、現場と本部と分かれて作業が実施できるなど、さらなる経費の削減も期待されます。

日本でサービスの提供が始まったのは昨年10月。沖縄県等、まだ利用できない場所がありますが、今後も衛星の数が増え、使いやすくなっていくのではないかと期待が高まります。

(画像:SPACE X社HPより)

利用環境に合わせてハードウェア、プラン共に数種類から選べます。個人利用ではコスト面が気になるところではありますが、プランによっては使った月だけ利用料を支払えば良いという利点もあり、スマホで専用アプリケーションから一元管理できるので、ハードルは高くなさそうです。

先月、購入したハードウェアが到着しました。現在ライブ中継をするのに必要なオプション(イーサネットアダプター)の到着を待っています。イーサネットアダプターがあるとLAN配線の接続ができ、メッシュWi-Fiやスイッチングハブなどを使用することができるようになります。

実際に利用してみた際はまたご報告しようと思います。

SPACE X社HP STARLINK:https://www.starlink.com/