ドローン空撮、初心者の心得! 前田 望都

【JDAドローンマガジン 2025年4月2日掲載】

皆さん、こんにちは。JDA和歌山のJaguarです。
新年度スタート!ということで、本年度も初心忘れず、ドローン初心者の方の役に立つような「一年生の飛行日誌」を付けていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

ドローンは実際に飛ばしてみると、イメージ通りに飛行できなかったり、撮影できなかったりします。
僕もいろいろ失敗や発見を繰り返してきました。
今回は、僕が実際にドローンを空に上げて学んだ、リアルな「初心者の心得」を書いてみます。
一つでも参考になれば幸いです!

①予測不能な風は突然くる!

天気予報で「風速3m/s」と出ていても、実際は木々や建物で風がうずを巻き、ドローンが突然ふらつくことがあります。
突風もその名の通り突然くるので、油断しているとドローンが突然ななめになって、ドッと冷や汗をかいたりします。
予測不能な風は突然やってきます!
国交省「無人航空機飛行マニュアル」では風速5m/s以下の風速制限が設けられていますが、ドローン初心者の方は、風速2m/s以下で飛ばすのが無難だと思います。

②GPSはあっさり途切れる!

「GPSがあるから大丈夫」と過信すると痛い目に遭います。
僕は無人島で撮影中、GPSが途切れていて、建物の壁に激突しかけました。
GPSが効いていると思っていても、木に囲まれた場所などに入るとあっさり途切れたりします。
GPSなしの「ATTIモード」がある方は、ぜひそちらで練習しておきましょう!

③バッテリー残量50%で帰還せよ!

表示上「残り30%」でも、急に10%まで落ちたりすることがあります。
特に寒い日や連続飛行でバッテリーが疲弊すると顕著です。
僕も海岸で夕陽を撮っていたらバッテリー残量が急になくなって、海に落ちるかとドキドキしました。
「残量50%で戻すルール」で、早め早めに帰還させるようにしましょう!

④余計なものが映り込むと思え!

ドローンの視点は広くて美しいですが、地上では気づかなかった余計なものが映り込んだりします。
初めて田園風景を撮った時、ドローンの操作画面上では気づかなかったのですが、パソコンで確認すると画面端にビニールハウスがチラついていてがっかり。
飛行前に下見をして、映り込みそうなものをしっかり把握しておきましょう。

⑤完璧なショットを追いすぎるな!

「もう少し右に…あと10秒!」と欲張ると、障害物に気づかず衝突なんてザラ。
僕は木の枝に引っかけて機体紛失した苦い思い出が(おもちゃのドローンでよかった)。
初心者は「70点でOK」と割り切り、短時間で撮って戻すくせをつけましょう。

⑥飛行は疲れるものと思え!

20分飛ばしただけで、肩が凝り目がチカチカ。
僕も最初は「こんなに疲れるの?」と驚きました。
理由は集中力と緊張感。空を見上げ続けたり、画面と機体を交互に見る姿勢も負担に。
疲れてくると判断ミスが増えるので、慣れるまでは10分撮影したら休憩を挟み、水分補給を忘れずに。

■最後に

なんでもそうですが、ドローン空撮も「やってみないと分からない」ことが山ほどあります。
なんせドローン空撮は「完璧より安全、欲張るより余裕をもつ」です!!
この心得を胸に刻んで、空からの景色を楽しみつつ、自分だけの成長を楽しんでください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。