ポータブル蓄電池について 宮田 敏美

【JDAドローンマガジン 2025年9月3日掲載】

こんにちは!JDA北海道ブロック 根室より宮田です。

さて、今回は、7月30日に発生した津波警報を踏まえて、日頃から備えておくべきポータブル蓄電池についてお話ししたいと思います。

この津波警報は、2025年7月30日午前8時25分ごろカムチャッカ半島付近を震源地とするマグニチュード8.8の巨大地震の発生に伴って千キロ以上離れた北海道から和歌山県の太平洋沿岸の広い範囲で最大3メートル程度の津波の到来が予想される【津波警報】が発令されました。幸いにして大きな被害は確認されませんでしたが、日本最東端の根室市では震度2の揺れも感じ1.3メートルの津波が観測され港の岸壁を越えました。

近年では、毎年のように日本各地で大きな災害が発生しております。特に、南海トラフや千島根室沖の巨大地震が今後30年間で80%等の予測が出ておりますが、北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター髙橋浩晃教授の発表では、【既に確率の問題ではなく、時間の問題】と提唱されており、北海道の各自治体では、減災対策として防潮堤や避難塔を含むハード面の他に地域住民に対する事前教育を含む減災対策が急速に進んでおります。

私も防災士として、当教習所で実施している高齢者運転者講習の際にも高齢者を災害弱者として捉えて日頃から備えておくべき災害に対する心構えを取り入れております。災害に備えた事前対策は身近な飲料水の備蓄や常備薬の携行等多岐に亘りますが、今回取り上げたいことは、2018年9月6日未明に発生した北海道胆振地方東部地震で北海道全域で電力が消失した停電「ブラックアウト」に焦点を当てたいと思います。

この地震では、震源地近くの厚真町では土砂崩れ、家屋の崩壊等で多数の尊い命が奪われましたが、震源地近くの火力発電所の異常で直接被害のない広大は北海道全域で約3日間もの停電が続きました。夜明けと共に量販店に人々が押し寄せて購入した物は電池とスマホの充電コードでした。早々に店頭から消えました。給油スタンドも閉店し手動対応スタンドには給油を求める車で大渋滞が起きました。水道も止まり、当たり前の日常が困難になり、改めて電気の大切さが身に染みた災害でした。

ポータブル蓄電池は、持ち運び可能な蓄電池として防災備蓄としても注目されています。ポータブル蓄電池のメリットとしましては、

1 ドローンの空撮に便利
ドローンを飛行させて空撮を行う場合は、十分は予備バッテリーが必要ですが、気温が低い日の飛行は、通常の半分以下の時間になりますので、バッテリーを充電しながらループ使用して飛行させることが必要になります。私は、エアステージさんで購入したDJI 製のPower1000、2000 を使用しておりますが、本体の満充電時間も短く、AC コンセント×4、USB-C ポート×4、USB-A ポート×4を備え複数の高出力機器を同時に充電することもが出来ますので、とても重宝しております。郊外に行って空撮する場合の必需品です。

2 屋外活動に便利
電源が取れないキャンプ等のアウトドア、車中泊、催し物の音響電源に活用

3 災害時の活用
(1) スマホやラジオを使用して情報収集ができる。
(2) 照明器具を利用して部屋を明るくできる。
(3) 真夏の冷房、冬場の暖房機器を使用して命を守る。
(4) 冷蔵庫や電子レンジを使用して食料の保存・暖かい調理を行える。

以上のように、持ち運び便利な小容量帯のポータブル電源は、災害時にだけでなく多目的に使用することが出来ますので、耐久性や価格帯等、目的に応じて購入して下さい。

※ 日本最東端の自動車教習所のコースに毎日のように現れるエゾ鹿の親子です。四人家族なんですよ!教官や教習車が近づいても避けてくれないんです(涙)