ドローン空撮カメラの基礎 平石 信一
【JDAメールマガジン第009号 2020年8月11日掲載】
こんにちは、空撮担当のYuuKuuです。
今回はFPSについてお話します。
動画撮影でよく聞く言葉にFPSがあります。
FPSとはFrames per Secondの略です。
1秒間に何枚の静止画像(Frames)を撮影するかと言う事です。またこの静止画の時間あたりの密度をフレームレート(frame rate)と言います。
動画とは連続して変化する静止画像を高速で切り替え続けることで人間の視覚の錯覚で静止画像が動いている様に見えるもの(現象)です。パラパラ漫画のようなものです。
一般的に人間が肉眼で見ている状態に近いフレームレートは25∼30fpsだと言われています。
ですから撮影者が普通の状態で撮影する場合はこのフレームレートでも良いのですが、時速100kmで移動する対象を撮影した場合に1秒間に25枚の静止画像を撮影したら対象は1秒間に約28.3m移動している訳ですから25枚の静止画は約1m進んだ被写体を撮影していることになります。
極端な話、これを超スローモーションで再生すると1枚目静止画と次の静止画では1mづつコマ落としの様な動画が再生されることになります。
フレームレートの数値が小さいとカクカクした不自然な映像になります。
これをドローンでの撮影に置き換えると、被写体に対してドローンが移動しながら撮影する場合や、また被写体が動いてる場合もあるのですから、滑らかな映像を撮影したいときはフレームレートを調整する必要があります。
フレームレートの数値が大きければスムーズな動画になり、またスロー再生した場合でも滑らかな映像となります。
フレームレートを調整できるハンディカム等をお持ちでしたらフレームレートをいろいろと変えて撮影してみては如何でしょうか?
そしてドローンでの撮影の時に適切なフレームレートで撮影出来れば滑らかで綺麗な作品が撮れると思います。
最後に、フレームレートと被写体の動きがシンクロした不思議な動画をご紹介しておきます。
お時間のある際に、是非ご覧ください。