ドローン赤外線カメラの活 検崎 雄二
【JDAメールマガジン第012号 2020年9月1日掲載】
JDA会員の皆様、毎日暑い日が続きますね。こんにちは!
福岡支部長の検崎です。
今回は、赤外線カメラに写る嘘!についてです。
物体が出す温度を可視化する赤外線カメラの映像を解析するためには、〇〇を知らないとモニター画面に映る温度の嘘に騙されてしまいます。
騙されない為に知っておくべきこと!
その一つは、「反射」です。反射とは何でしょうか?
例を上げると、陶器の湯飲みとステンレスのマグカップにお湯を入れます。
赤外線カメラで撮影すると、陶器の湯飲みはお湯が入っているところまでは、赤くなります。
ステンレスのマグカップはどうだと思いますか?
実は、ステンレスのマグカップが接する机のところが赤くて後は、青色や黄色で人の形が見えます。全然お湯が入っている感じがしません。なぜでしょう?
陶器の湯飲みを触ると熱いです。
ステンレスのマグカップは、触れると陶器の湯飲みよりも熱く火傷しそうです。
ステンレスのマグカップは、90℃以上あるはずなのに、赤外線カメラで撮影をすると30℃ぐらいの表示になっています。
それは、物体の「反射」により赤外線カメラに写る温度が嘘の表示をしてしまっているからです。
陶器の湯飲みは、反射が少なくその物体が発する温度をほぼそのまま放射します。
ステンレスのマグカップは、よく見ると周りの風景が写りこんでいます。
その写り込んだ物の温度が表示されてしまっているのです。人の形が写っているところは、私が写り込みその温度が表示されていたということです。
唯一、ステンレスのマグカップと机の接点が机の素材の関係で反射が少ない為、正確な温度が表示されていました。
赤外線カメラは、反射により、正確な温度が表示されない事を知っておいてください。
騙されないように!