ドローン空撮カメラの基礎 平石 信一
【JDAメールマガジン第049号 2021年6月23日掲載】
最近、「航空法、小型無人機飛行禁止法、電波法などの法律について、よく理解しないままドローンを飛ばしていた」という事例を度々耳にしております。
随分空撮の実績もあり作品自体も洗練されたクールな映像を創ってこられた方なのですが、よく話を聞くと実は関連法令についてよく理解せずドローンを飛ばしていたという事がありました。
その方は、後に上記3つの法令について正しく学び、守らねばいけないルールを知ってから過去の撮影の危うさを知ったそうです。
また今後の撮影に関して、許認可の申請手続きの煩雑さと許可が下りるまでの時間等で頭を抱え込んでしまったようです。
もう1つは、長閑な田舎町で起きたことですが、長閑な田舎町=DID地区では無い、また人も少なくドローを飛ばしても咎められる事も無かったそうですが、こちらの方も上記の3つの法に関しては全く知らなかったそうです。
上記2件は事故が起きなった為問題化はしていませんが1つ間違えると大変な事態になっていたかもしれません。
緊急事態宣言下、退屈だったのかもしれませんが福岡市管理の公園でドローン(トイドローン)を飛ばす練習をする風景を何度か見受けました。これも福岡市の条例違反に該当します。
みなさんの周りにも法令関係を知らない、又は無視してドローンを飛ばしている人がいるかもしれませんね。
撮影の上達には撮影回数を増やし経験を積む事が上達の早道だと思います。
そして撮影した作品を客観的に見直し自分に足りない部分、カメラの設定や飛行方法(技術?)を
どう改善していけば良いのかを1つ1つ解決していければ、良い作品を作りあげる事が出来ると考えています。
撮影回数を増やす、飛行回数を増やすと一言で言ってもそう簡単な事じゃないかもしれません。
上記3つの法、地域毎の条例またFISSへの登録等々、加えてドローン免許制に関して規制の緩和と新しい規制の追加などクリアしなければ事は結構あります。
それらをちゃんと理解した上でドローン空撮を楽しみ、腕を上げていってください。
約1年間、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様が事故や事件に巻き込まれること無くドローンを楽しめる事を心より思っております。