JDAドローンExperiment 飯沼 純一
【JDAメールマガジン第053号 2021年7月20日掲載】
「パラシュートでドローンが救えるか?」
ただ今JDAではいろいろなドローンを使った業務を行っています。
どのジャンルの業務においても、安全性はとても大事なポイントであることは疑いの余地がありません。もしドローンが何かの原因で墜落しそうになった時、どういう安全対策があるかを色々と考えてみました。その一つに、パラシュートの案が浮かび上がりました。
題して「パラシュートでドローンが救えるか?」です。
さて、普通のパラシュートでは風の影響を直に受け、どんどん流されていき危険地帯に不時着してしまう可能性があります。
しかし今回の実験で使用したパラシュートは、左右の紐をプロポで操作することにより、風で流されていくのを制御することができます。右の紐を引くと右へ、左の紐を引くと左で飛んでいきます。
さらに今回のパラシュートの設計上パラシュートが射出されてから開くまで、わずか2秒という機能性のあるパラシュートでした。紐で操作(制御)せず流された場合、高さ70メートルからだと(風速3メートルに対し)、投下地点から水平距離で半径140メートルでした。一方、同条件で紐を引っ張って制御(ブレーキ)した場合、なんと半径30メートル以内に着地という素晴らしい成果を得ました。
まだまだ実験はスタート地点に着いたばかりです。
実用化できるように今後も実験を繰り返していきたいと思います。