ドローン整備士のあれこれ 貫田 宗平
【JDAメールマガジン第081号 2022年02月24日掲載】
皆さんこんにちは。JDA札幌支部長のSHOPこと貫田です。
本日はFPVドローンに関してのモーターの回転に関する症状のご紹介です。
FPVドローンは設定や飛行準備の際にトラブルが発生することも多々ございます。
今回ご紹介の機体以外でも当てはまる部分もありますので、以下の症状が出た際は是非ご参考下さい。
Q:BETAFPV BETA65S、Cetus FPV Kitなどを使用しています。プロペラが1つ回っていない状態です。対処法はありますでしょうか。
A:まず初めに下記についてお試しいただき、ご確認下さい。
①、モーターをアイドリング状態(モーターを回転させているか飛び立っていない状態)にします。
※この時に恐らく回転していないモーターがある状態かと思います。
②、①のアイドリング状態の機体を手で持ち上げて、機体を前後左右に傾けた時、回転していなかったモーターが回転するようになるか確認してください。
この時回転していなかったモーターが回転した場合は、スロットルを上げることで正常に飛行できる可能性がございます。
※機体を床に置きスロットルを思い切って上げた場合に回転していなかったモーターが正常に回転し、飛行する可能性があります。
※スロットルの上げすぎには十分ご注意ください。
機体の特性として水平を感知するために飛行の際一度機体ごと傾き、水平化どうかを確認する挙動を取りますので、その際にアイドリング状態では一部のモーターが回転が回転していない状態になる可能性がございます。
上記を試していただき、それでもモーターが回転しないようでしたら、モーターに異常がある可能性がございますので、モーターを交換して頂くか、販売店にご相談いただく必要があります。