航空豆知識とドローン 林 賢太

JDAメールマガジン第92号 2022年5月25日掲載】

JDA会員の皆様こんにちは。東京支部のCO-PI(コーパイ)です。

今回の航空豆知識とドローンは、前回に引き続き『どうなるライセンス制度!? 

~FAA Remote Pilot Certificateに学ぶ~』と題し、FAAの無人航空機技能証明学科試験の内容をもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

学科試験の内容および基準についてはこちらのURLをご参照ください。 

https://www.faa.gov/training_testing/testing/acs/media/uas_acs.pdf

まず出題範囲についてご紹介します。項目は大きく5つあり、1法規、2空域および要求事項、3気象、4性能、5運用から出題されます。出題数は全60問。出題割合は、1の法規が15~25%、2の空域および要求事項が15~25%、3の気象が11~16%、4の性能が7~11%、5の運用が35~45%となっています。

出題内容については、JDA学科講習でも出題されている一般的なものから、第三者上空飛行に関する制限、リモートIDの運用、気圧や気温の変化が性能に与える影響、管制機関との調整、空域や制限表面に関する詳細、整備・点検手順、リスク評価手法など、かなり専門的な内容についても3択で出題されています。

特に5の運用に関する内容については、Aeronautical Decision Making(ADM)、Crew Resource Management(CRM)、Safety Management System(SMS)など、航空業界で用いられている安全管理手法についてもいくつか出題されており、かなり航空の知見を問われる試験になっているなと感じました。

これらはあくまでFAAの無人航空機ライセンスに関わる学科試験の内容ですが、もしかすると日本の学科試験もこれに近いような形になるかもしれません。

JDAの学科講習、安全管理者講習、FAAの学科試験スタディーガイドなど、様々な教育素材を活用し準備を進めておくことをお勧めします。

まぁ、そんなこと言っている私自身も、ライセンスを取得しないといけませんので、皆さんで頑張って取得を目指しましょう!!

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