未来のドローンパイロット育成に向けて 伊藤 磨辰

【JDAドローンマガジン 2022年12月7日掲載】

JDA北海道のオホーツクより伊藤でございます。

今回は11月7日から10日の4日間にわたり実施致しました、網走開発建設部ドローン講習のお話をさせて頂きます。

私がこの事業を立ち上げて6年が経ち、開発局様では、今回含め3回の講習を実施させて頂いております。多いときは20名程度集まる事もありましたが、ここ数年の講習は少数で10時間のフライトを行う内容となっており、講師を務める私達も事故・怪我に留意し執り行っております。

今回私が受け持ちした方は23歳とお若く、ドローンの操縦は初めてとの事でしたが、筋もよく、円軌道など比較的早くにドローン操縦に順応してくれました。「10時間」といってもただやみくもに飛ばす訳では当然ありません。基本操作から目視外や屋外でのフライトも経験して頂いております。やはり屋内練習よりも屋外練習の方が楽しいと言っておられたのが印象的です。

掲載している写真は目視外の練習風景です。目印になるパイロンを4角に置きカメラを調整しながら8の字・ノーズインサークル等練習して頂きましたが、直視しているかのような操縦をしてくれており、「若さが憎い。」とすら思ってしまいました。当然若さだけでは操縦はできません。真剣に取り組んでくれたからこその賜物だと思っております。

開発局様としてはこういった講習を取り込むことで、有事の際は職員様が飛ばす事も出てくると思いますが、空撮に関わる入札案件の際、「発注側もドローンに関わる法規制・フライトに関する心構えや準備」を整えることの必要性をご理解してくださっております。

昨年は講習後ドローンの操縦が楽しかったとのことでプライベートで空撮機を購入して頂いた方もおります。今回の方ははたしてどうなのでしょうか?彼の今後のドローンオペレーターとしての活躍に期待しております。

*写真を掲載しておりますが、当然先方の許可は頂いております。