映像制作とドローン/消し込み  本田 美由貴

【JDAドローンマガジン 2023年3月31日掲載】

皆様、こんばんは!
兵庫県より、Stealth&Dolphin です。

映像制作において、どうしてもこの角度から撮影したいが電線が映ってしまう、ということはよくあることです。また規模が大きくなると、企業の看板が映っており、許可がもらえないので消し込みが必要になった、なども発生します。今回は違和感なく消す「消し込み」をご紹介します。

私が使うツールは「DaVinci Resolve」(ダヴィンチリゾルブ)というハリウッド映画にも使われている動画編集ソフトです。動画のカットから消し込み、カラーグレーディングに至るまでたくさんのことができるうえに、なんとほとんどの機能が無料で使えるのです。ソフトについては後日投稿したいと思います。

画像は何げなく撮影したドローンが映る写真です。

左下のポールのようなものが気になります。
カラー編集ページでちょちょいと編集すると、、、


ポールを消すことができました。

小さいものは消せるけれど、大きいものは消せないんじゃない?と思いますよね。
では、思い切ってドローンを消してみましょう。

違和感なく消せていますね!!

実は消し込みの難易度は消すもの大きさではないのです。
特に動画は静止画と違い 1 コマ 1 コマいじっていかないといけないこともあり、消し込みだけで丸数日かかることも。
そうならないためにも、事前にカメラマンやディレクター、クライアントとよく打ち合わせが必要です。

ところで、最初の画像と 2.3 枚目の画像では山肌の色が変化していることにお気付きでし ょうか?
これはカラーグレーディングという技術で、ダヴィンチリゾルブがどの編集ソフトよりも優れている点です。もちろん無料です。色は映画などで時代感や情緒の変化を表現する重要な役割を果たします。

ということで、次回はカラーについてお話しますので楽しみにしていてください。